横浜駅前 横浜駅より徒歩30秒の当院は、横浜駅から一番近い一般歯科と矯正歯科(専門外来)を併設した施設です。横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐです。
当院では、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。また、村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでいます(矯正専門医常勤)。
5月12日福岡市で開かれた歯周病学会で、日本大学歯学部落合邦康特任教授(口腔細菌学)らの研究チームが、ラットによる実験で歯周病菌が作り出す「酪酸」という物質がアルツハイマー病を引き起こす一因になる可能性があるという結果を発表しました。
アルツハイマー病は認知症の一種で、脳の神経細胞の死が徐々に起こり機能が失われる病気です。発症の要因は完全に解明されてはいませんが、仮説の一つとして体内での酸化反応が組織や細胞に様々な害を与える「酸化ストレス仮説」があるそうです。
研究チームは、歯周病菌の作る酪酸が体内に取り込まれると細胞に酸化ストレスを起こして破壊されてしまうことを明らかにしていて、今回ラットの歯肉に酪酸を注射し脳にどのような影響があるのか調べ、酸化ストレスの状態を分析したということです。
結果、細胞に酸化ストレスを生じさせる「ヘム」「過酸化水素」「遊離脂肪酸」が通常のラットの比べて濃度が上昇していることが分かったそうです。
注射した酪酸が血流に乗り脳内に入り異常を引き起こしていると考え、歯周病患者においては歯周ポケットに健康な人の10~20倍の酪酸が検出され、これが長期間脳内に入り込めば、アルツハイマー病の一因になる可能性があるということです。
これまで、歯周病と脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病・食道がん・胃がん・リウマチなどの全身疾患との関連性が指摘されており以前にこのブログにおいても記述してきましたが、さらに脳の疾患との関連性もあるらしいことも指摘され、歯周病は見逃すことのできない疾患です。
ところが、歯周病は成人の8割がかかっているにもかかわらず、自覚症状が少ないためきちんと治療を受けている方が少ないのが現状です。
是非、検診と治療を受けてください。
村田歯科 / 村田歯科医院 横浜矯正歯科センター 一般担当 岡田一記
日付: 2017年5月28日 カテゴリ:歯周病(症状・治療など), 予防歯科・デンタルケア, 歯科医療全般・全身との関連 and tagged 歯周病, アルツハイマー病、