「悪い歯並び」シリーズ第4弾 ・・・・・v(OO)/☆
「バードフェイス」についてです!
ん?
「バードフェイス」?
「鳥の顔」?
ピンとこない方もいらっしゃると思います。
上下の前歯、または上下の顎の骨が前に出ている状態だと口全体が前に出ているように見え、口を閉じていても目立ちます。お鳥の似たような口元になってしまうので、アメリカではこの状態を通称「バードフェイス」と呼びます。
この状態を正式には「上下顎前突」といいます。
こそこで今回、「上下顎前突」についてです。
「バードフェイス」の言葉通り、横からみると口元が出ています。
「カッパ口」や「チンパンジーの口」なんて表現もします。
口元が出ている理由は唇のうらに位置する歯も出ているからです。
さらにこの状態で唇を無理やりに閉じようとすると、歯が出ているので唇がすごく遠回りをして閉じる事になります。唇の伸びにも限界があります。
この遠回りして閉じた結果、限度をこえると、とくに唇の下から顎の先端部分(オトガイ部といいます)にかけての筋(オトガイ筋と言います)が引っ張られて過緊張になります。
その結果オトガイの部分が丸くシワが寄り、まるで”梅干し”みたいになってしまいます。だから、お口を閉じたときにこの梅干しがオトガイにできる人は、上下の歯が出ている可能性が高いのです。
逆を言えば、このような上下顎前突の状態は、口を閉じづらいといえるため、お口を「ポカーン」と開けた「口呼吸」の状態をともなっていることが多いです。
上下顎前突について、「歯並びに問題がない場合は、特に障害もないので無理に矯正しなくても良いでしょう」「歯並びがよければ必ずしも治療が必要な症状ではない」
なんて、ネットでもこんな記事をみることがありあますが、それは間違いだと思います。
- 健康への影響は個人差がありますが、前歯の突出によって唇が閉じにくいため口腔内が乾燥しやすく、歯周病や虫歯を誘発しやすくなる。
- 顎のバランスが悪いため顎関節症にもなりやすい。
- 頭痛や肩こりなどを引き起こしやすく、ストレスの原因にもなる。
- 口呼吸を併発している場合が多く、鼻疾患も原因となる。
などなど簡単に挙げれば良くない症状だらけです。現に上下顎前突はほとんどの場合、前歯の歯ぐきに歯肉炎を起こしています。
確かに歯並びだけ見てしまうと、上下のアーチが前に広がるため、比較的「ガタガタ」が少なく並びだけは良いケースは多いと思います。
ただし、それは歯並びだけしか見ていないという事です。
もちろん、口元が出ていることにより、見た目にコンプレックスを抱えてしまっている方もいると思います。
上下顎前突の方は、先にも言ったように顎の筋肉に緊張があります。矯正治療によって、口元が下がり、筋肉の緊張が改善されると顎のラインや顔のラインがスッキリして「小顔化」なんても効果も期待できます。
一見、見落としがちな 「上下顎前突」
大人も子供もちょっと、チェックしてみてください。
そして、良いのか悪いのか?わからないようなら、一度、矯正歯科を受診してください。
「バードフェイス」から → ★「パーフェクトフェイス」?「アヒル口」?★
に変身できるかもしれませんよ・・・・・・(0。0)/
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人
日付: 2013年2月24日 カテゴリ:矯正歯科(歯並び・症状・治療法など) and tagged バードフェイス, 上下顎前突, 矯正