最近、妊娠中の方が検診にいらっしゃいます。当院は、
「横浜市妊婦歯科健診実地医療機関」
の指定を受けております。
横浜市では昨年10月1日から、指定医療機関において、妊娠中に1回、妊婦歯科健診が無料で受けられることになりました。
その影響もあるのでしょうか?
ところで、なぜ?市が助成までして・・・・
出産前の妊婦歯科健診が大切なのか?お考えになったことありますか?
どうでしょうか?
そこで、今回「出産前に歯科健診を受けるこが大切な理由」についてです。
出産前の妊婦歯科健診が大切なのか?
一番は、生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防のため!だと思います(もちろん、ママのお口も健康でなければなりませんが・・・)
生まれて来たとき、赤ちゃんのお口の中は、キレイな無菌状態です。ずっとそのままなら、虫歯にはなりません。
しかし、
逆に言えば、虫歯菌などにスグ感染してしまう状態です。
実は、虫歯の原因菌といわれているミュータンス菌に感染することで虫歯になってしまうのです!
原因は・・・・・
赤ちゃんがパパやママから、スキンシップや箸渡しなどの時、唾液を介して、お口の中の菌(ミュータンス菌)がうつると言われています。
そう、パパやママなどから感染してしまうのです・・・・(><;)
大体、3歳ごろ(生後19~31ヵ月)までの間に、母子のスキンシップや箸渡しなどの行為によって感染してしまいます。
その後、虫歯菌が居やすい環境ができてしまい。虫歯ができやすくなります。当然、パパやママが虫歯になりやすかったりすると、赤ちゃんもやがて同じような状態になります。
わが子には、そんなつらい思いはさせてたくないですよね!!
★「マイナス1歳からの虫歯予防」★
そんな話・言葉や本を聞いたことありませんか?
それは、正に赤ちゃんが生まれる前からできること!
「出産前の健診」 もその一つです・・・・・
産後、赤ちゃん虫歯菌の感染だけではありません。
妊娠中に歯周病になると、早産・低体重の赤ちゃんが生まれる危険率が通常の6倍になるという説もあります。
この危険率は、妊娠中の喫煙や飲酒によっても高まるといわれていますが、歯周病によるものが圧倒的に高い確率なんです。
妊娠中から歯周病、虫歯の予防、それらの治療がとても大切ですので出産前に歯科検診にぜひお越しください。
だいたい、つわりが治まった6~8ヶ月ごろ(個人差はありますが)には健診を受けましょう。
日付: 2013年5月20日 カテゴリ:虫歯(症状・治療など), 赤ちゃん・子供の治療, 結婚・妊娠・出産 and tagged 予防, 健診, 出産前