先日、第二子出産後、久しぶりにお見えになった患者さんがいらっしゃいました。生まれた赤ちゃんもご一緒に・・・・・
上のお兄ちゃんも・・・・・・
だいぶお兄ちゃんらしくなって、キッチリ挨拶してくれました。
ついこの間まで、いろいろなものをさわるイタズラっ子だったのにほんと月日が経つのは早いモンです。
ところで、そのお母さんから色々、質問がたくさん飛び出してきました。
やはり、「歯磨き」 についてです。
そこで今回は、「赤ちゃんの歯磨き」について全般的にです!
お母さんの質問に答える形式で・・・・・・・
まずは・・・・・
Q1.赤ちゃんはいつ頃から歯磨きを始めるものですか?お兄ちゃんの時は、なんとなく生後半年ぐらいから始めてんですけど・・・
A. 乳歯は生後6~9か月ごろ生えはじめます。下の前歯の真ん中からです。続いて上の前歯の真ん中が生えてくるのが一般的です。その後、奥歯が順次最後2歳半ごろまでに生えてきます。もう、最初の乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけを開始してください。大抵の子供は、最初、口の中をいじられることを嫌がります。「アーン」をお母さんがやって見せたり、清潔にした指で口の中を触ることなどから始めてください。子どもは口をいじられることに慣れてきます。慣れたら乳児用の歯ブラシでちょんちょんと歯に触れる練習から開始ししてください。その後、ガーゼ拭きなども応用しても構いません。
Q2.歯ブラシはどんなものがいいですか?何か選ぶ基準ってありますか?
A.歯ブラシは、ヘッド(毛のついた部分)が小さめの歯ブラシで、大人用にあるような「極細毛」や「毛先の尖ったもの(歯周ポケットに入りやすく加工されたもの)」ではなく、毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすく、子供の歯ぐきにもやさしいと思います。あんまり細かい細い毛先だと、痛がったりして、子供は嫌がるかもしれません。
また、歯みがきの習慣がきちんとできるようになるまでは、なるべく楽しい歯みがきを心がけてください。お気に入りの色やキャラクターで選んでもよいと思います。そして、仕上げみがきを行ってください。♪歌を歌ってあげながら♪なんていうのも良いのではないでしょうか。
さあ・・・・赤ちゃんも少し慣れてきました・・・・・そこで・・・・
Q3.歯磨きはどんな姿勢で行うのが良いでしょうか?
A.姿勢は、よく知られたごく一般的な姿勢で構いません。お母さんのお膝の上に頭をのせて寝かせてみがきます。歯ブラシの持ち方は、必ずペングリップでお願いします。この持ち方は、大人でも基本中の基本です。力も動かし方も一番理想的にできます。動かし方は、前後みがき、あるいは縦や横磨きをして下さい。多少嫌がっても、ニコニコ優しい笑顔でお願いします。
Q4.歯磨きは「朝・昼・晩」?一日何回やるのが理想的ですか?
A.理想的には、大人と一緒で毎食後の歯みがきが大切です。しかし、まだまだ歯みがきに慣れていないこの時期・・・・・・・
子どもの機嫌のよい時間帯やお母さんに時間の余裕のあるときが良いと思います。まず、この時期は歯ブラシ・磨きに慣れることも目的のひとつです。慣れてきたら毎食後習慣となるように徐々に増やしていきましょう。ご機嫌が悪い日やタイミングが合わず中々できない!そんな日もあるかと思いますが、少なくとも寝る前は必ず仕上げみがきは行ってください。
また、生後間もないころは仕方が無い事ですが、生後半年以上過ぎた頃に「寝かしつけ」や「夜鳴き」対策として授乳をさせて寝かしつける場合もあると思いますが、本当はダラダラ長期間続けるのは良くないと思います。食べ物を食べて歯を磨かないで寝るのと一緒ですから・・・・。まあ、子供にも個人差がありますから、「卒乳期」に入ったら適度に加減してください。
さあ、月日も経ち、ちっちゃい赤ちゃんだったのが、1歳半になりました・・・元気に走り回っています。
展開早すぎですか・・・・(00;)?
Q5.歯みがきに慣れてきていたのに、最近、歯みがきを嫌がるようになってきました。どうして?何かいい方法はありますか?
A.さあ、「イヤイヤ期」です。この年齢では、歯みがきを嫌がる場合が多いです。この時期は、もう、自我もかなり芽生えて、いろいろ事や言葉を理解しています。なぜ、嫌がるのか?ちょっと考えてみてください。歯をみがくことに一生懸命で、子どもが不快な思いをしていないでしょうか?お口の中が唾液でいっぱいになっていませんか?唾液が多くたまると苦しくなります。子どもが何故嫌がるかを考えて、「お母さんも一呼吸(0。0)」ちょっと考えてみてください。
また、歯みがきは子供にとっては「すご~くつまらない事」なのかもしれません。また、寝かせみがきをする時は、時間をかけずに効率よく行うことです。さらに、少しでも楽しい、お母さんとのスキンシップの時間と思ってもらうためにも工夫してみてください。前にも言ったように「楽しい歌を歌いながら笑顔で磨いたり」「お母さんも大きくア~ンとお口をあけて、歯みがきを一緒に歯磨き」なんてのもいいでしょう。
やはり、大人と一緒で、大切なことは、毎食後に歯みがきをする習慣をつけることです。
以上今回の患者さんのご質問に答えた内容をQ&A方式にしてみました。
奮闘中のお母さん!参考にしてみててください。少しでもお役にたてば嬉しいです。
日付: 2013年5月29日 カテゴリ:虫歯(症状・治療など), 歯周病(症状・治療など), 矯正歯科(歯並び・症状・治療法など), 赤ちゃん・子供の治療 and tagged 方法, 歯磨き, 赤ちゃん