本格的に寒くなってきましたが、風邪などひかないよう気をつけましょう。今年は マイコプラズマ肺炎も流行っています。手洗い うがい そしてマスク着用が予防には大事でしょう。
さて表題の、保険診療と自費診療についてですが、歯科の診療の場合「材料」を使うのでどうしてもこの選択がつきまとってきます。
保険診療においては使用できる材料に制限があります。前歯に被せものをする場合は白いものは入りますが樹脂のものになりセラミックは使用できません。奥歯の被せもの(冠)では強度が重視され白いものは入れることができず、銀色の金属のものになります。また、入れ歯(義歯)は樹脂製で厚みのあるものになり異物感や味気無さが強くなります。
たとえば被せものにおいて、強度も見栄えも満足させようとするならばセラミックのような保険では認められていない材料を使うことになり自費診療となります。義歯はその一部分を金属で作ることにより異物感が少なく味気無さを軽減することができますがこれも自費診療です。
簡単に言うと、保険診療は食べることの最低限の機能を回復することはできますが、見栄えや快適性は十分ではないかもしれないということです。そういったことを満足させるためには保険では認められていない材料を使用するため自費診療というやや高額な診療になってしまいます。
どちらを選択するかは患者さんの自由です。ご自身の価値観、必要性、治療費を考えたうえで選択していただきたいと思います。良く保険診療を選択される際に 「もうしわけありませんが・・・」とおっしゃる方がいますが、このような気を使われる必要は全くありません。
保険診療だと咬めないとか、合わなくてもも仕方ないとか思わせている部分がありますがそのようなことはありません。
保険診療と自費診療の材料の違いやメリット・デメリット、そしてもちろん費用の違いなどの説明をきちんと受けて自由に選択されてください。
村田歯科医院 岡田 一記