早いもので、年が明けて既に10日あまりが経過しましたね。受験シーズ突入ですね。
そして、受験シーズンが終われば、あっという間に進学の時期ですね。
最近も小・中学生の患者さんやその親御さんと・・・・
「 ◎◇☆ちゃんは今度何年生だっけ? 」・・・・・(私)
「 今度、6年生です 」・・・・・・・(◎◇☆ちゃん)
「 えっ、もう6年生かあ・・・はやいね~ 」
「 先生はあっというまにおじいちゃんになっちゃうよ~(笑) 」・・・・(私)
なんて、会話をすることが多い気がします。そこで、よく質問されるのが、例えば・・・
「 下の女の子が、今度、2年生になるんですが、お姉ちゃんよりガタガタが出てきそうで、心配なんですが、乳歯がまだたくさん残っているので矯正はまだ早いですか?それとも一度連れてきたほうがいいですか? 」と・・・・・このような質問です。
お子さんをお持ちの家庭では、歯が生え始めてきたころや小学生の永久歯生え変わってきた頃など
「 歯並びやかみ合わせは大丈夫なのだろうか? 」
「 子供の歯科矯正は、いつごろからはじめればよいのか? 」
など心配されているようでした。
そこで、今回、
「 子供の歯並びは、いつごろチェックすべきなのか? 」
「 子供の矯正治療はいつごろからはじめるべきなのか? 」 についてです。
結論を先にいうと、
「 6~7歳ごろに一度、矯正歯科で歯並びのチェックをうけてください 」
と言っています。矯正歯科学会でも7歳ごろを推奨しています。
よく、我々、矯正歯科医の間でも、前歯4本が永久歯に生え変わった頃が目安ですので、その頃診せてくださいということが多いようです。つまり7~8歳ごろとなるわけです。私も以前は、そのようなことを伝えてました。
しかし!最近、食生活や食べ物(軟食)の変化ならなのか?永久歯のはえ代わりが遅いお子さんが多いような気がします(もちろん、個人差はありますが)、成長期のお子さんの矯正治療はアゴの成長をうまくコントロールするのが重要です。
矯正治療は、歯並びを治すだけではありません。
見た目はもちろん、咬めること、舌の癖、飲み込み方や咬みかたなど色々な要素も含め治療します。とくに、成長期のお子さんの矯正治療では非常に重要です。
もし、歯の生え変わりだけを治療開始の目安にしているとアゴの成長はどんどん進んでしまい、一番ベストなタイミングを逃してしまう可能性があります。
ですから、最近では、ちょっと早めの年齢の6~7歳で、歯並びをチェックさせていただくことを推奨しています。
早めのタイミングでやるべきなのか?
まだ、待ってていいのか?
実は、治療しなくても大丈夫なのか?
早めの判断が出来ますしね・・・・・m(00)V
最近は、学校検診で「歯列不正」という項目があります。通知をもらって初めて気がついた!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以前は、我々、歯科医のなかでも、永久歯に生え変わるまで待っていいですよ!というの考え方が多かった気がします。だいたい、中学生ごろでしょうか?
その理由としては、歯がはえてくるときは、歯の根っこ(歯根)が形成されながら出てきます。
歯が少し頭を出した時、横を向いてるからと言って、スグに矯正治療で向きを変えてしまうと、形成中の歯根が曲がってしまったり、短くなり、質の悪い歯ができてしまいます。
ですから、歯根の形成が終わってから、つまり、永久歯が生えそろってから、矯正をしましょう!という考え方でした(もちろん、ケースにより必ずしもこの通りではない場合もあります)。
しかし、今は早期治療が原則です。
早く始めるほどアゴの成長をコントロールしながら矯正治療を行うことができるので非常に効率的で苦痛の少ない矯正治療が可能となる場合も多くあります。
一昔言われていたように、永久歯に生え変わってからで良い!と思っていらっしゃる方もおられるようですが、答えは「バツ」です。
気になることがあれば、自己判断はせずに、一度、矯正歯科相談を受けてみてください。