当然ですが、「村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、お子さんの悪い歯並び(不正咬合)について、ご質問をうける機会が多くあります。
ご自身またはお子さんが、矯正治療を受けるうえで・・・・・
今すぐやるべきなのか?まだ、待ってもいいのか?
治るのか?治らないのか?
簡単なケースなのか?
難しいケースなのか?
などなど・・・・
そこで今回は、不正咬合の種類や注意点などについて、特に「お子さんの歯並び」について、シリーズで情報発信したいと思います。
まずは、「 受け口 」 です!
受け口とは、正式には反対咬合といい、乳歯の時期の噛み合わせの異常で、いちばん多くみられるものの1つです。
その原因は様々で、舌・唇や飲み込み方の癖によるもの、乳歯の虫歯の影響によるもの、遺伝的なもの、お口の癖に関するもの、原因不明のものなどがあります。
3歳児の約5~15%程度に「受け口」が見られるという報告もありますが、前歯が永久歯へ生え代わる際に、正常な噛み合わせに戻ることもあります。
ただし、永久歯に生え変わっても、そのまま治らず永久歯でも「受け口」になってしまう場合や、骨格にも影響して、さらにひどくなる場合もあるようです。骨格性に移行した場合は、将来的には、外科矯正(矯正治療と手術を併用した治療・・・保険適応)が必要になります。
特に遺伝的場合や、横から見た顔の輪郭が凹型をしている場合には、そのまま「受け口」になり易いともいわれています。
また、「受け口」と一言でいっても、いろいろなタイプがあります。
見た目、下顎が出ているように見えるため「受け口」「下アゴがでている」と捕らえがちですが、以下のように大きく分類されます。
- 上アゴが正常で下アゴが出ている場合
- 下アゴが正常で上アゴが小さい場合
- 上下アゴの骨格は正常だが、前歯だけが反対の場合
- 上下アゴの骨格は正常だが、しっかり咬みこむと反対になる場合
などで、また、これらに先ほども述べたように、舌や唇の癖、飲み込み方の影響、虫歯による生え変わりに対する影響など、いろいろな要素が絡んできます。
ご自身のお子さんがどのタイプか?
これが非常に重要です。その後の対処法や治療のタイミングもそれぞれ違う場合があります。
具体的な治療は少なくとも小学校就学後のほうがスムースに行く場合が多いのも確かですが、お子さんの噛み合わせが気になるようならば、4~5歳ごろ矯正歯科を受診されるといいでしょう。
矯正の精密検査の上、必要ならば!そして治療できる条件が整えば、噛み合わせの治療が始められるかもしれません。
また、まだ、実質的な矯正治療をはじめるには早いとしても、お子さんがどのタイプなのか?確認できます。その後のケアもできます。状態がわかっていれば、親御さんの不安も取り除けますしね。
いずれにしても、子供の「受け口」は、早めに診察を受けておくケースではあると思います。
一度、お子さんの歯並びチェックしてみてください。
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人