「悪い歯並び」シリーズ第2弾 ・・・・・(OO)/☆
今回は、「出っ歯」さんについてです。
( わかりやすい言葉として言ってるつもりなのですが、なんだか「出っ歯」!というとなんか、言ってる方の印象悪いので「さん」をつけておきます )・・・・・・・・m(。。)m(笑)
出っ歯さんとは、正式には「上顎前突」といい、幼児期の噛み合わせの異常で、よくみられるものの1つです。
みなさん、 「出っ歯」さん!ときくと・・・・まず、どんな印象をイメージしますか?
「歯が出ている」「口元が出ている」・・・・(><;
やはりそんなイメージでしょうか?
やはり、見た目の前歯の部分をイメージしてしまうからでしょうか?
実は「出っ歯」さんといっても、そのタイプは様々です。
わかり易く簡単に言うと、以下のようなタイプに分けることができます。
- 上アゴの前歯(前歯のみ)が出てい場合
- 上アゴの前歯と骨格も前に出ている場合
- 上アゴは正常だけど、下アゴの前歯が引っ込んでいる場合(お口の内側に倒れている)
- 上アゴは正常だけれど、下アゴの骨格が小さい場合(下アゴの劣成長)
どれも、見た目は前歯は「出っ歯」さんに見えるはずです。しかし、タイプにより、原因や治療法も異なってきます。
原因もたくさんあります。
- 乳児気からの指しゃぶりによる影響
- 舌・唇や飲み込み方の癖によるもの
- 口呼吸の影響によるもの
- 鼻の疾患(鼻づまり)などによるもの
- 遺伝的なもの
- 上記の原因が複雑に影響しあったもの
- 原因不明のもの
など色々です。
そして、「出っ歯」さんの場合、意外と前歯の歯並びはガタガタが少ないことがありあます。
そう!そこで治すべき「出っ歯」さんを見逃してしまう事があります。
みなさんは、「歯並び悪い」「かみ合わせが悪い」というと、
前歯の並びが「ガガタガタ」
と連想してしてしまいませんか?前歯の並びだけ見てませんか?
そういった先入観が意外と多いということです。
前歯の並びが綺麗(特に上アゴ)だから矯正は必要ない?それは、間違った先入観です。
矯正治療で通院中で、お子さん連れの患者さんの中にも・・・・
「ウチの子は、歯並び綺麗だから矯正は必要ないですよね~」
(診てみると)
確かに並びだけは綺麗です。一応、口元の出具合もまあ、正常範囲です。ただ、噛んでもらうと上下の前歯がかみ合いません。ツバをゴックンしてもらうと、舌の癖もあります!
なんてこともあります。
このように、皆さんが見落としがちなのが、歯並びだけをみて「歯並びが良い」か「歯並びが悪い」かを判断してしまいがちという事です。
そこで簡易的ですが、簡単なチェック項目をあげてみました。
- 横からみて、噛んだとき上下の歯の先端の位置が前後的に多く離れていないか?(約3㎜以上)
- 横から、または、前からみて、噛んだときに上下の歯の先端が深く噛みあわさっていないか?とくに前からみて、下の前歯が半分以上隠れてしまっていないか?
- 噛んで唇を閉じた状態を横からみたとき、唇の先端が鼻の先端より前に出てないか?
- 噛んで唇を閉じた状態を前からみたとき、下唇のした(アゴの部分)に「うめぼしのようなシワ」ができていないか?
そして、「出っ歯」さんの場合の矯正治療は、とくに治療開始のタイミングが非常に重要です。
それは、上アゴの成長が早い時期に始まるという理由がありあます。
具体的な治療は、少なくとも小学校1~3年生ぐらいまでには始めるほうがスムースに行く場合が多いです。
「出っ歯」さんかなあ?・・・・・と
お子さんの噛み合わせが気になるようならば、少々早いかな?とおもっても、6~7歳ごろには矯正歯科を受診してください。
なんども言っておりますが・・・・・・・(汗)
また、まだ、実質的な矯正治療をはじめるには早いとしても、お子さんがどのタイプなのか?確認できます。その後のケアもできます。状態がわかっていれば、親御さんの不安も取り除けます。
一度、お子さんの歯並び、是非チェックしてみてください。
意識して見てみるといろんなことがわかると思います。
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人