「悪い歯並び」シリーズ第5弾 ・・・・・(O-O;)とりえず最終章です
今回は、「過蓋咬合(かがいこうごう)」についてです。
ん?意外とみなさんイメージがわかないのでは?
歯やアゴが、出たり、引っ込んだり、開いたり、曲がったり、ガタガタっだたり・・・・
そんなとこには目が行きがちたし、イメージしやすいのでは?
ところが、かみ合わせが深い と言われてもなかなかどうもイメージが・・・ではないでしょうか?
かみ合わせが深いという「過蓋咬合」とは、
噛み合わせが深く、前から見ると下顎の前歯が見え無い状態をいいます。
この過蓋咬合は、クローズドバイトなんて言い方もします。
正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯の3分の1から4分の1を覆っていますが、過蓋咬合の咬み合わせでは、これよりも著しく深く覆う咬みあわせになっています。
では、この過蓋咬合によりどんな弊害があるのでしょうか?
この過蓋咬合の方の数多くはブラキシズム(歯軋り、喰いしばり)を伴っている場合が多いです。
過蓋咬合による力の影響は、歯、歯を支える骨(歯槽骨)、顎(関節)に及びます。
これにより、
- 歯は、異常な状態で削れます(咬耗といいます)。
- 歯が動いてしまう(下の前歯に凸凹が生じやすい、上の前歯が前に出て、歯間に隙間ができやすい
- 歯槽骨:歯肉炎、歯周病の悪化因子になりやすい
- 上の前歯の裏側と下の前歯の表側の歯ぐきが下がりやすい(歯肉退縮)、これにより将来、歯が早くダメになりやすくなる。
- アゴが後方に押し込められ、関節が圧迫されるため顎関節症状を起こしやすい。
- 小児期ではアゴの成長に影響を与えます。
このようなざまざまな悪い影響があります。
これらの問題は、特に成人になってから徐々にあるいは急に悪化してくる場合が多いと思われます。
もし、下の前歯の先端から1/3以上、上の前歯が覆いかぶさって、いたら、「過蓋咬合」の可能性があります。
もし、該当するようでしたら、一度、矯正歯科を受診してみてください。思っていたより悪い症状があった!なんてことも多いのがこの「過蓋咬合」の特徴でもあります。
是非、一度、お子さんでも、ご自身でも、「カチっ」と咬み合わせたときに、鏡の前でチェックしてみてください。
何か見つかるかもしれません・・・(0。0)/
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人