もうスグ7月です。
GW過ぎたかと思うとすぐ夏休み!夏本番です。
早いものですね。
ところで、私事ですが先々週、少々風邪を引いたのですが・・・
その後、風邪は治るものの、痰が絡むせきが時々出ていました。
その後、ある日突然、鼻が詰まりだし、頬や目の下に
「ジーン」とした痛みを感じるようになり、さらに痛みが増してきました。
鼻が溜まる感じが続き、鼻をかむと膿状のものが出てきます。
微熱も続いています。
私自身、少々「副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)」の症状があり、耳鼻科に言っています。
どうやら風邪を引いた際にこの副鼻腔炎が悪化したようです。
炎症が広がり悪化したようです。
これは炎症が上顎洞まで広がったか?
マズイ・・・・・・ (あわてて抗生物質と消炎剤を服用しました)
それは・・・・・・
「上顎洞炎」です。
今回、この「上顎洞炎」がどんなものなのかお話したいと思います。
まず、副鼻腔とな何なのか?説明しますと・・・・
目の上にある「前頭洞(ゼントウドウ)」、内側にある「篩骨洞(シコツドウ)」「蝶形洞(チョウケイドウ)」、その下にある「上顎洞(ジョウガクドウ)」というこれらの空洞のことを言います。
鼻から出る粘液は、副鼻腔から鼻の穴につながる細い管を通って分泌されます。
この粘液が副鼻腔に溜まって膿んだ状態を、副鼻腔炎と言います。これがいわゆる蓄膿症のことです。
鼻の粘膜は1日たくさん出ています。そして、のどに流れ込んでいます。普段は全く気になりませんが、細菌やウイルス性の風邪などに罹ると、鼻の中が炎症を起こして腫れ、粘膜の流れが妨げられ、溜まりやすくなるのです。
今回の私の場合は、この状態でした!
多くの副鼻腔炎の原因はウイルスや細菌、アレルギーによって「鼻」からくるものです。
その他、口の中の「歯」が原因で副鼻腔の1つである上顎洞に炎症を起こすことがあります。
「上顎洞炎」 「歯性上顎洞炎症」といいます。
歯が原因の上顎洞炎は全体の1~2割程度です。多くは鼻腔内の炎症からくるものです。
まとめて言うと・・・・・
副鼻腔炎の多くは、鼻から来るものですが、時折、歯が原因で起こるものもあり、それを「上顎洞炎」といいます。
私の場合はもともとの「副鼻腔炎(鼻が原因)」が風邪で悪化!炎症が上顎洞まで拡散し、頬や鼻の痛みとして現れたようです。
この上顎洞炎の症状と原因について説明します。
<症状>
- 鼻づまり
- 鼻漏(黄色や緑っぽい膿状の鼻水)
- 異臭
- 頬(目の下、鼻横や奥)の痛み
- 発熱
- 倦怠感
- 歯痛
<原因>
- 虫歯
- 歯周病
- むし歯を放置し続け歯の根から上顎洞内に菌が侵入
- 歯周病が進行し、原因歯の回りから上顎洞内に菌が侵入
- 虫歯や歯周病により、保存できなくなったなど抜歯によって口と上顎洞がつながる
この場合は、特に上アゴの奥歯で起こりやすく。奥歯の根っこの先端と上顎洞が非常に近い構造であることに原因があります。
上記のレントゲンで、赤丸で囲んだ辺りが、上顎洞です。上アゴの奥歯で、根っこの先端が近接もしくは突き出しているのがわかります。
もし、症状がでたら、もちろん耳鼻科も受診したほうがいいですが、
歯の方も治療跡がないか?
放置した虫歯がないか?
歯ぐきがいたくないか?
確認のため歯科も受診してください。
鼻が原因の場合は、耳鼻科での治療になりますが、歯が原因の場合は、耳鼻科だけで治療しても治りません。歯の治療もあわせて必要になります。
今回、私は鼻からくる副鼻腔炎でしたが、非常に辛い思いをしました。なんとも言えない、ズキズキした痛みが続きます。尋常じゃないくらい鼻が出ます。
今回の出来事を経験して、副鼻腔炎や上顎洞炎について、歯科領域からも、情報をお伝えしようと思い今回の記事にしました。
私は現在も、薬を服用中です。時々まだ鼻の奥が重たい感じがあります。まじめに耳鼻科に通います。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人