先日、インビザライン(マウスピース矯正装置)のセミナーに参加してきました。
もともとマウスピース形の矯正装置は、私も従来から取り入れ、固定式矯正装置とのコンビネーションなど様々な形で治療に生かしてきました。
今回の「インビザライン」というシステムですが、最近良くメディアに取り上げられることがおおいですね。
実際は、もう10年くらい前からアメリカではこのシステムはありました。ただ、当初はまだまだ発展段階であり、賛否両論!いろろな情報がありました。
今回は、たまたま機会があり、また、以前とはだいぶ装置も変化し、様々なアタッチメントも開発され精度は格段にアップしたとういことで、新鮮な話題・情報をもとめ参加してきました。
インビザラインの人気は世界的に増加の一途で、適用できる症例の範囲も広がっているそうです。
実際、色々な話を伺っていると驚くほどに精度がましていました。また、装置のバリエーションもふえていました。
セミナーの翌日には、
「インビザラインi7」
という短期間の矯正に対応するシステムも提供が始まるというお話も伺いました。
その他
「インビザライン ライト」「インビザライン フル」「インビザライン ティーン」
などのラインナップもあるそうです。だいぶ選択肢も広がりました。
勿論、どんな場合でも、向き不向きやメリット・デメリットがあります。装置をよく理解した上で、きちんと適材適所な装置を選ぶ必要があるのは確かです。
このインビザラインにも得意なケースと不得意なケースがあります。
- インビザライン単独の治療が可能な、有効な場合
- 固定式装置(ブラケット、ブレース)とのコンビネーションが有効な場合
- 部分矯正でインビザラインが有効な場合
- インビザラインではなかなか治りにくい場合
いろいろあると思います。
これらの装置の特徴を理解した上で、患者さんの希望する矯正治療の方法の1選択肢として有効活用できれば!と思っています。
「インフォームドチョイス」の1つです。
ちなみに、こんな方にオススメです。
- 歯並びの不正が重度ではない方
- 矯正はしたい!興味はあるが、装置が目立つのが嫌な方
- 矯正と平行して、ホワイトニングも行っていきたい方
- 矯正装置が常に着いている(固定式)場合の違和感がきになる方
- 矯正装置を自由に取り外ししたい方
- 通院回数をなるべく少なくして矯正治療をしたい方
また、注意点としては・・・・・・
- 歯並びのデコボコがかなり強かったり、顎が前後や左右にズレている場合は他の矯正法や舌側矯正(裏側の見えない装置)をオススメする場合があります。
- 大きく歯を整えるスペースが不足している場合は、最初に従最後の微調整を美しく整えるために、他の矯正装置と組み合わせたほうが良い場合もあります。
- 一日に20時間以上、マウスピースを装着する必要があるため、患者様ご自身の協力性が重要になります。
- 薄い装置です。紛失と変形には十分注意が必要です。
今回の装置について、ご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。
「インフォームドチョイス」
患者さんにとって、より快適な矯正治療が提供できれば!と思っております。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人