先日、 「歯周病で歯ぐきが痛い!」
という患者さんがいらっしゃいました。
以前、いらした患者さんも含め!よく聞かれる事があります。
「歯周病はどうしたら治せるのですか?」
「自分では治せないのですか?」
ズバリ!
完治させるのは中々難しいです!
歯周病は進行性の病気です。
痛みや腫れが出た時には、もうかなり進行していることが多いのです。
さらにその原因は、歯磨き不足や不適切な歯磨きにより歯垢や歯石なども溜まり、原因菌がお口の中でたくさん繁殖することです。
つまり、ご自身で原因を作っていることが多いのです。
お口のケアに対する
「意識改革」が大変重要ですし、なかなか難しい課題でもあります。
歯周病の治療は、本人が病気を治そうという努力(ご本人によるセルフケア)と歯科医師や歯科衛生士による治療、予防処置、定期検診などの(プロフェショナルケア)に大きく分けられます。
そこで今回は、ご自身で出来るケアや対策について挙げてみます。
- 使いやすい歯ブラシ選び
- 毛足はストレート型、毛束は 3~4 列ぐらいで間隔は適当に空いて清掃しやすく、通気性のよいもの
- 歯ブラシの持ち方はエンピツを持つようなペングリップ
- 歯ブラシの硬さは普通か、やや柔かめのもの(硬めはオススメしません)
2. 正しい歯の磨き方
- 歯の磨き方は、基本的に一歯ずつ丁寧にみがく事です。ご自身のお口の中の状態に適した磨き方があります。わかりづらい時には、歯科医師・歯科衛生士に指導してもらい自分の磨き方を習得してください。
3. 補助器具の応用
- 歯と歯の間、歯と歯茎の周りなど、歯ブラシでは汚れが取りにくい部位があります。そんなときには、補助清掃用具を応用します。歯間ブラシ、部分磨き専用歯ブラシやフロスなどの応用です。これらにも正しい使用法がありますので、わからない時は歯科医師・歯科衛生士に指導してもらい自分の磨き方を習得してください。
4. 生活習慣の改善(歯周病のリスク要因を取り除く)
- 喫煙を制限または禁煙する
タバコは歯茎の毛細血管に循環障害を生じ、歯にヤニや汚れが付き、プラークが付着し易くなります
- 正しくよく噛むこと
ゆっくりとよく咬んで食事をすることで、食べ物が細かく粉砕され消化も良くなります。 リラックスしてよく咬んで食事を楽しむことが大切です。また、なるべく両方の顎を使って満遍なく噛むことが大切です。
- 食生活の見直す
繊維性の多い野菜、ビタミン C の豊富な食物や果物をとり、 栄養のバランスの取れた食事を心がけましょう。歯ぐきの健康にも繋がります。
- ストレスの解消
ジョギング運動、アロマ療法、音楽療法など心身のバランスを保つことも大切です。ストレスによる歯ぎしりや噛みしめの予防にもなり、これらの悪い習慣による歯周病の誘発を抑えられます。
などが主な項目です。
いづれも、ちょっと頑張れば出来る事です。
これにプロフェッショナルケア⇒ 定期検診
を3~6ヶ月に1回程度付け加えれば歯周病予防ができます。
出来るかぎりの歯周病予防!頑張ってください。