先日、ある学会にのセミナーに参加しました。
矯正歯科の学会ですが、当日は夕刻より開始のセミナーで、
今回は、「他科の先生方から見た、矯正治療のあり方」的な発表内容でした。
興味深い内容が、多くありましたが、その中から1つトピックスをご紹介します。
ズバリ!
「歯が残りやすい歯並び」 についてです。
高齢者で 80歳で20本の歯が残っている方々の調査を行ったそうです
(8020運動のお手本ですね)
その中で、前歯の歯並び(犬歯~犬歯)を状態別に調べたところ・・・・
正常 56% (上の前歯が下の前歯を正しい距離で覆い咬み合っている状態)
上顎前突 44%(上の前歯は出ているが、上の前歯が下の前歯を覆い咬み合っている状態)
反対咬合 0%(下の前歯が上の前歯より前方にあり、反対にかみ合っている状態)
切端咬合 0%(上の前歯と下の前歯が、同じ位置にあり、先端と先端がかみ合っている状態)
でした。なんと、反対咬合と切端咬合の方々は、80歳で20本の歯が残っている方が誰も居なかったということです。
これは、前歯や犬歯(特に犬歯は重要)にも顎の動きや噛み合わせを正しく誘導する働きがあるからです。そして、正しく歯を守ります。
専門的には・・・・・
アンテリアガイダンスとか!犬歯誘導とか言います!
若年者でも、前歯の噛み合わせが正しい人は、歯周病の罹患率が低かったというデータもあります。
前歯も見た目だけでなく、キチンとした機能が存在します。
逆に言えば、前歯の咬み合わせをみれば、ご自身が・・・・・
歯が長持ちしやすい歯並びなのか?
チェックするひとつの指標にもなるわけです。
色々な状況や状態がありますから、一概には言えないですが・・・・・
簡単な指標としてチェックしてみてください。
そして、気になる場合は、治療するしないは別として、矯正歯科に相談してみてください。
治しておいたほうが、将来、8020を達成するかもれません・・・・・
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人