「うちの子が良く唇を噛んでいるのですが、やめた方がいいですよね?」
治療にいらした患者さんからご質問をうけました。
答えは・・・・・・
「はい!やめたほうがよいです!」です
歯並びや咬み合わせの安定には口の周囲の筋肉と舌との調和がとても大切です。
きれいな歯ならびは・・・・・・
「舌が歯を外側へ押す力」
と
「唇や頬が歯を内側に押す力」
のバランスで成り立っています。
特に成長期にあるお子様の場合では、無意識に唇を咬んだり、指しゃぶりをしたり、舌で歯を押したりするくせは、正しい歯ならびに大きな影響を及ぼします。
このくせは悪習癖・口腔習癖と言って「歯ならび」を悪くするくせのひとつです。
唇を噛むくせは「咬唇癖(こうしんへき)」といいます。
下唇を咬む癖がある場合は、唇をかむことによって、唇の圧が前歯にかかり、下顎前歯が内側へ倒れたり(咬み合わせが深くなる)、上顎前歯が外側へ倒れたりしたりして(歯がでる)、前歯の咬み合わせにすき間ができてしまいます。
健康な歯ならびに悪い影響を及ぼすこれらの悪い習癖をすぐにに取り除くことはとても難しいと思います。
色々な装置もありますが、装置を使用したとしてもすぐに治るとは限りません。
やはり、生活習慣のひとつですから、お子様本人と親御様の理解と協力が非常にたいせつです。
気になることがあれば、一度、矯正歯科にご相談ください。
そういった、咬む癖や舌の癖の対策は早めの対処が肝心です。
癖を直す装置もあります。
すぐに矯正治療に頼らないまでも、何か気づかなかったくせが見つかるかもしれません。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人