最近、健康志向が強くなり食品関係でも「トクホ」なんて言葉も良く聞くようになりました。
そんな中で、歯科に関係する「キシリトール」についてです。
キシリトールは、シラカバやカシなどの樹木を原料とする天然素材の甘味料です。
ショ糖(砂糖主成分)と同じ甘さでありながら、カロリーはショ糖の約75%です。
さて、虫歯の原因の筆頭は、口腔内のミュータンス菌いわゆる虫歯菌です。
このミュータンス菌を弱らせ減らす働きがあり、これによって虫歯になりにい口腔内になるんです。
その理由は?
1、歯の表面に着く歯垢(プラーク)がミュータンス菌の住み家ですが、キシリトールを食べ続けるとミュータンス菌が減っていきます。
2、ミュータンス菌の仲間には虫歯を作りやすい悪玉菌と作りにくい善玉菌がいますが、その内の悪玉菌を弱らせる力があります。
3、虫歯の原因ともなるミュータンス菌の住み家プラークを作れない。
4、虫歯の進行の最初は、ミュータンス菌が糖分から酸を作り、この酸が歯を溶かしていきますが、キシリトールからは酸が全く作れない。
このようなキシリトールのチカラによって、虫歯になりにくくなるのです。
妊娠中の方!!こんな研究結果も・・・
ミュータンス菌は親から子へうつります。
母親が妊娠6か月目からキシリトール1日あたり約4gを13か月食べ続けたところ、子供が生後1歳でミュータンス菌が見つかる確率は、キシリトールを食べていない母親に比べて4分の1以下で、キシリトールをやめた後も15か月間効果が持続したという報告があります。
矯正治療中の方も・・・!!
口腔内に色々な器具が入り、ブラッシングが難しくなり、唾液の量も減ったりと虫歯のリスクは高まります。キシリトールが役立ちます。
注意
食べる量によって、また人によってですが、軟便になることがあります。
当院にて販売しています。
キシリトールを上手に使って健康なお口を!!!
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般担当 岡田 一記