横浜駅前 横浜駅より徒歩30秒の当院は、横浜駅から一番近い一般歯科と矯正歯科(専門外来)を併設した施設です。横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐ。
当院では、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。また、村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。矯正専門外来は土曜日も診療を実施しております。
こんにちは
桜の花もそろそろ散り始めましたが、過ごしやすい季節になってきましたね。
さて先日、出産後で現在 授乳中にあるお母さんから麻酔薬の使用についてご質問をうけました。
そこで今回は、歯科治療における、妊娠中及び授乳中の薬の服用と麻酔薬の使用について詳しい解説は他におまかせして簡単にご説明します。
基本的にどちらもほとんど影響はありません。
1、妊娠中
使用されているほとんどの薬に心配するような危険性はありません。
①抗菌薬
胎児毒性はテトラサイクリン系抗菌剤の胎児への歯牙・骨への色素沈着があ りますが、セフェム系・ペニシリン系・マクロライド系では胎児毒性は認められません。
②消炎鎮痛剤
ボルタレンは妊婦または妊娠の可能性のある場合禁忌であり、ロキソニンは妊娠末期(8か月以降)の方のみ禁忌です。
カロナール(アセトアミノフェン)は鎮痛効果は弱いですが比較的安全性の高い薬です。
薬の説明書などでも、禁忌という言葉を使用しますが、これはいわば「使ってほしくない」という意味合いであり、禁忌=危険な薬または必ず胎児への影響があるということではありません。
③麻酔薬
歯科の麻酔は局所麻酔なので、おなかの赤ちゃんへの影響はないといわれています。使用する麻酔薬も少量で、麻酔を打った部分で分解されてしまうので、胎盤や母乳を通して赤ちゃんの体内へ届くこともありません。
2、授乳中
①内服薬
抗菌薬・消炎鎮痛剤ともほとんどの薬剤が乳汁移行しますが、その量はごく僅かです。
母乳をとおして赤ちゃんに害がでる可能性は低いと考えられています。もし、影響があったとしても、たいていは一過性の軽い症状です。
ロキソニンは安全性が確立されていないので控えた方がよく、カロナールは安全性が高いので赤ちゃんへの影響がないと言われています。
薬を飲むときは「授乳を終えてから」が良いと思いますが、もし授乳前に飲む場合は服用後1時間くらい時間をおいてから授乳してください。
②麻酔薬
妊娠中と同様に使用量も少量であり、注射をした部分に効力があるだけで分解されてしまうため、母乳に影響があるということはありません。
妊娠中は歯肉炎になったり、虫歯が痛み出したり意外とトラブルも多いものです。レントゲンや薬がおなかの赤ちゃんに心配だから、歯医者さんに行かないで我慢してしまう人もいるかもしれません。
ところが、歯周病にかかっていると、糖尿病や肺炎、心筋梗塞などのリスクが高くなる、ということが最近わかり、口の中だけの問題ではないのです。
さらにアメリカで、「早産の危険因子の1つ」という研究報告が発表されました。
歯科治療は、妊娠中・授乳中においてそれほど心配なことではありません。
悪いところは放置せず、早めに治療を受けましょう。
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般担当 岡田 一記