横浜駅前 電車・バスを降りてすぐ!!!
横浜駅西口から徒歩30秒 横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた自由通路」を通るとすぐ横浜駅から最も近い一般歯科と矯正歯科専門の施設を併設する歯科医院です。
横浜駅前にて開業44年を超える歴史ある医院です。
今週は「歯と口の健康週間」でした。
先ごろ、閣議決定された骨太の方針の中で「国民皆歯科検診」なるものを実行しようと検討に入ったことが岸田総理から発言があり、報道されました。
これは、私も再三折に触れ、虫歯および特に歯周病の治療および予防の重要性を書いてきたとおり、全身疾患にあらゆるところで影響があるため、歯科検診そして治療を促進することにより、医療費の抑制にも繋がるということが目的です。
ある調査では、残存歯が0~4本の人よりも、20本以上の人は医療費が19万円安く済んでいるといいます。
歯周病は歯周病菌が磨き残した食べかす(歯垢)を栄養として引き起こすものであり、その歯周病菌が歯肉から血中に侵入し全身を巡る中であったり、飲み込んで消化器官に入り込むことで疾患の要因になっている可能性があることが種々の研究からわかってきたからなのです。
現在、心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化の部分において歯周病菌が関わっていたり、消化器系では食道がん・胃がん・大腸がん、肥満、糖尿病などに歯周病が強く関わっていることがわかっています。
特異的な口腔に常在している細菌4種を腸内で発見し、これらが大腸がん(直腸・結腸がん)の発生や進行に関わる可能性があるらしいのです。
がんについても、21本以上残存歯がある人より、1~8本の人は食道がんのリスクが1.84倍、0本の人は4.43倍となっているそうです。
かなり以前から、糖尿病と歯周病との相関関係は指摘されており、リウマチの関節痛との関連性なども言われています。
この1~2年くらいの研究では、認知症にも影響があることがわかりました。
認知症のリスクは、歯がほとんどない人は、20本以上の人の1.9倍あるそうです。
認知症の7割を占めるアルツハイマー型の原因といわれるアミロイドベータなどの異常なたんぱく質が、歯周病菌に感染したマウスの脳血管では約2倍運ばれやすくなり、脳細胞へのアミロイドベータの蓄積量も10倍に増えたことをつきとめたとのことです。
歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性があるようです。
歯周病は、痛みなどの自覚症状が出にくいためご自身で気付かない間に進行するので「口のサイレントディジーズ(モノ言わぬ病気)」とも言われ、わかった時にはかなり進行していることが多い病気です。
15歳以上の約76.8%が歯周病、つまりは3人に2人は歯周病という調査結果もあります。
歯周病は人類史上、もっとも感染者数の多い感染症とされ、ギネスブックに載っているほどで、世界中に最も広く知れ渡った病名です。
しかし一般の方に、歯周病はどのような病気かを聞いてみると、ほとんどの方が「歯と歯ぐきの病気」と答え、「歯ぐきと、歯を支える骨の病気」と正しく答えられる人の割合は、およそ1割強という結果があります。歯周病は歯の病気ではなく、歯肉とその周囲の病気なのです。
喫煙や肥満、糖尿病、ストレス、歯ぎしり・噛みしめ、遺伝的因子などの多くの要因があって、これらが組み合わさって歯周病の進行に大きな影響を与えます。
これらの因子にも対応しなくては、本当の意味での歯周病治療や予防はできません。
きちんと歯さえ磨いていれば歯周病にならないのではありません。
歯科検診を受けましょう
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記