横浜駅前 電車・バスを降りてすぐ!!!
横浜駅西口から徒歩30秒 横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた自由通路」を通るとすぐ横浜駅から最も近い一般歯科と矯正歯科専門の施設を併設する歯科医院です。
横浜駅前にて開業44年を超える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。
村田歯科医院内にある矯正歯科専門「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険による矯正)などにより、専門的な矯正歯科治療を行っています(矯正専門医常勤)。
いよいよ本格的に春でしょうか?
桜の開花宣言もされ、次の土日くらいが満開見頃でしょう。
花粉症の方々はまだまだつらい時期かと思います。なんとか乗り切りましょう 😛
先日、舌苔を気にされていた患者さんがいましたのでそのお話です。
舌苔とは、舌の表面に付着した苔状のもので上皮から剥れた垢のことを指します。
舌には糸状乳頭という凹凸が多数あって、そこに細菌や口腔粘膜の剥がれ落ちた角質片(落屑)が付着して白い苔状の物を言います。
薄く付着したものは正常ですが、厚くなってしまうと細菌が増殖して口臭や誤嚥性肺炎の原因になったり、味覚異常、舌炎の原因となることもあります。
☆原因
通常舌の汚れは舌が動くことで食べ物や上顎口蓋(口腔内の上の天井部分)との摩擦によって除去されますが、柔らかい物ばかり食べてあまり咀嚼をしなかったり、舌を食事時に動かさなかったり会話が少ないなど舌の動きの低下により舌苔が付着してしまいます。
口腔内の清掃不良により細菌や落屑が付着します。
他に糖尿病・シェーグレン症候群など全身疾患による唾液分泌量の減少、薬による副作用、脱水、ストレス、加齢による唾液分泌量の減少に原因することもあります。
☆症状
舌表面は白色、黄褐色または黒色の苔状に見られます。
通常は無症状ですが、前述のように舌苔が厚くなってくると口臭や味覚障害、接触痛など舌炎の症状が出現することがあります。
黒色のものは黒毛舌と呼び、抗生剤の長期服用などによって口腔内の細菌のバランスが崩れることによって起こる症状です。
☆治療
全身疾患が原因の場合その治療。
固形物をしっかり咀嚼したり、会話をなるべくすることで、できる限り舌を動かすようにしましょう。
物理的に舌苔を除去する。舌ブラシや柔らかい歯ブラシによって強くならないように優しく表面を撫でるように清掃してください。
➡ 過剰に強く力が入りすぎないよう注意してください。舌表面が傷つき出血し逆に舌苔が付着しやすくなってしまうことがあります。
☆鑑別
舌苔との鑑別が必要な白色の疾患は、口腔カンジダ症や白板症などです。
口腔カンジダ症は、口腔常在菌である「カンジダ」というカビの一種によって起こる感染症によって起こる口内炎です。
💡 免疫力の低下やステロイド剤の長期使用、菌交代現象(抗生物質を長期に使用することで、投与した抗生物質に感受性のある細菌のみが死滅し、耐性菌が生き残る現象)などにより、カンジタ菌が増殖することによって発症します。
口腔カンジダ症は、舌だけでなく頬粘膜や口蓋にも出現します。
一方、白板症は、舌では舌の縁に生じることが多く、ガーゼなどで擦過しても除去できないのが特徴で、粘膜上皮の肥厚や粘膜の角化亢進などにより生じます。
口腔潜在的悪性疾患とも呼ばれており、その後は悪性化する可能性がある疾患です。
口腔カンジダ症や白板症などの鑑別には、口腔外科等で綿棒のようなもので拭う細菌検査や、舌の一部を採取して病理検査を行う生検をする必要があります。
いずれにしてもとりあえずは歯科医院を受診し、場合によっては口腔外科で診断治療をしてください。
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記