先日 堀ちえみさんの舌癌が話題になりました。
やや発見の遅れがあったのかステージⅣとは驚きでしたが、長い手術を無事終えたようで一日も早いご快復をお祈りいたします。
直後2,3日は、口腔がんを気にされる患者さんが続出しました。影響大です。
口腔がんもそうですが、歯周病や虫歯の治療にしても定期的な検診にしても、できるだけ同じ歯科医に診てもらうことが意外と大事だと思います。
継続的に見させていただくことで、変化がわかります。
また、体質的なこともわかり治療にプラスになります。
もちろん、治療の履歴もわかります。
治療に対する患者さんのスタンス、希望なども把握しやすくなります。
こういったことから、「検診だから」とか「クリーニングだから」とかでその時々に受診される歯科医院を変えるのはあまり良いことではありません。
何か痛みなどがあった時でも、また検診だからこそ同じ歯科医師が診させていただくことにはメリットがあると考えます。
もちろん患者さんの側で疑問が生じる診断であったり、治療であったりする場合は、まずは疑問をぶつけて詳しく説明をしてもらい、納得できない時は別ですが。
以前から私が拝見させていただいている患者さんで、つい最近の治療の際になんとなく炎症の収まりが遅いなと感じ、何年か前の通院の時にもそのような感じだったなと思いだしました。
ご本人にも確認したところ、そうだったと・・・
重ねて「けがをしたりすると治りにくいということはありますか?」とお尋ねすると「ある」というお答えでした。
やはり と思い、血液疾患などの原因があるといけないので医師への相談をお勧めしました。結果的には特に問題はなかったようですが、こんなこともあります。
また、4年ほど前に歯肉に気になるところがあり何度かの通院で「ん?」と思い大学病院の口腔外科に紹介をした患者さんでは、前癌病変と言われる「白板症」であることがわかり、以後そちらで経過観察を行ってもらっていましたが、昨年「がん」と診断され手術となりました。
皆さんも、できるだけ同一の歯科医院・歯科医師をかかりつけとして受診し、検診や診療を受けられると良いと思います。
村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記
日付: 2019年3月3日 カテゴリ:虫歯(症状・治療など), 歯周病(症状・治療など), 予防歯科・デンタルケア, 歯科医療全般・全身との関連