診療をしていて、抜歯をしたまま何も入れずにそのままの方がよくいらっしゃいます。
これは、良くありません。
親知らず(第3大臼歯)を抜歯した時以外は、原則的には何らかの方法で補っておくべきです。
例外は、親知らずが無く その手前の第2大臼歯が一番奥の歯で上下ともに無い場合や、抜いた歯が歯列からはずれていて(転位歯)抜いた後もその両隣の歯がくっついて並んでいて間に隙間ができなかった場合などです。
それ以外は抜歯後、部分入れ歯(義歯)またはブリッジ、インプラントなどを入れておく必要があります。
なぜなら、咀嚼効率の低減はもちろん、隣の歯が傾斜してしまったり、咬む相手の歯(上を抜けば下、下を抜けば上の歯)が伸びてきてしまうなどの弊害が起こってくるからです。
長期間そのままにすると、全体の咬み合わせ・歯並び・歯の寿命に影響が出ます。
ところが、咬むのに支障が無いからとか、抜いた先生が入れなくて良いと言った(これはおかしいのですが・・・)からとか、入れ歯を作ったが入れてるのが嫌だからなどの理由でそのままにしている人が意外といるのです。
どの治療方法を選ぶかは、ケース・バイ・ケースであり、患者さんの自由です。
一長一短があるので、良く説明を聞いた上でお決めになり補うようにしましょう。
横浜 一般歯科 岡田 一記
日付: 2014年5月24日 カテゴリ:健康保険・医療費, 歯科医療全般・全身との関連, 入れ歯, 噛み合わせ・顎関節症