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Category Archives: 噛み合わせ・顎関節症

歯ぎしり 食いしばり 知覚過敏

 

 

先日、虫歯がないのに冷たいものがしみるといことで、来院された患者さんがいらっしゃいました。時々風が吹いても痛い時があるとのこと

「知覚過敏でしょうか?」・・・・・・(患者さん)

 

 

「冷たいものがしみる」 「歯に歯ブラシが当たるとしみる」「歯ブラシが当たって痛む」などの症状を皆さんは経験したことはないですか?

 

そう、今回はその「知覚過敏症」です。意外な原因についてです。

 

良くある原因は通常、「歯磨きが強すぎる」や「歯周病により歯ぐきが下がったため」とされることが多いですが、

 

じつは原因は、

 

歯軋り」や「食いしばり」ってこともあります。

 

 歯に強すぎる力が加わると、歯や周囲の組織がその加重に耐えられなくなり、歯が削れたり割れたりする崩壊してしまいます。

 

その周囲には炎症が起こり歯周病へ移行したり、さらに進行したりします。

 

この時に「知覚過敏」の症状が現れ、さらに虫歯や歯がグラグラ揺れて歯周病になったりします。

 

よく見られる知覚過敏の現象で歯が削れていることがあります。

 

歯科医院にいくと

 

「歯磨き力が強い」

「何回も頻繁に磨きすぎ」

「歯ブラシの当て方が悪い」

 

とか言われると思いますが、実際にブラッシングで磨り減っているときとそうでないときがあります

 

 歯は非常に硬い組織です。本来は、歯磨きだけではそう簡単には削れないものだと思います。

 

もし適切な歯磨きが行われているなら、次にまず疑うのは歯軋りや食いしばりによるものではないでしょうか。

 

歯は傷がつきにくいですが、曲げるとガラスのような「パリッ」っと割れる性質を持ち、金属のように伸縮したり曲げたりする力には強くありません。まるで陶器の様です。

粘りっ気がないのです。

 

このような性質があるため外部からの衝撃や圧力が加わると吸収できずに歪が生じ割れて崩壊します。

 

長期間にわたり、夜、就寝時の歯軋りや食いしばりにより、歯に歪が生じ弱い部分から崩壊が起こります。歯の表面を覆うエナメル質の歯ぐき側が細く薄くなっているため、その辺りから崩壊し易いです。

つまり、知覚過敏が起こる部分です。

 

そして、やがて知覚過敏へと移行します。

 

そうなるといくら知覚過敏薬を塗布したり、歯が欠けたり、削れた部分を修復しても、元の原因となる歯ぎしりや食いしばりを治療しないと再発し完全に治ることはありません。

 実は、今回、いらした患者さんは・・・・・・

 

「歯磨きの圧が強い」のと「歯軋りがある」の両方でした(><;)

 

まずは、削れているところの修復

次に歯磨き指導

そして、歯軋り治療のためにマウスピースで治療することになりました。

 

一概に「知覚過敏」といっても、いろいろな原因があります。

 

歯軋りで目が覚めた!とか歯軋りがうるさいと家族に注意された!

などがあったら、しみる歯はないか?などチェックしてみてください。

 

村田歯科医院村田歯科 横浜矯正歯科センター 院長

横浜の歯医者|村田歯科医院|横浜駅すぐの歯医者

日付:  カテゴリ:未分類, 歯ぎしり・噛みしめ・噛み癖, 噛み合わせ・顎関節症 and tagged ,

子供 悪い歯並び ⑤  - 過蓋咬合 - 

「悪い歯並び」シリーズ第5弾 ・・・・・(O-O;)とりえず最終章です

 

今回は、「過蓋咬合(かがいこうごう)」についてです。

 

ん?意外とみなさんイメージがわかないのでは?

 

歯やアゴが、出たり、引っ込んだり、開いたり、曲がったり、ガタガタっだたり・・・・

そんなとこには目が行きがちたし、イメージしやすいのでは?

 

ところが、かみ合わせが深い と言われてもなかなかどうもイメージが・・・ではないでしょうか?

かみ合わせが深いという「過蓋咬合」とは、

 

噛み合わせが深く、前から見ると下顎の前歯が見え無い状態をいいます。

 DSCN0039(咬んだ状態)

この過蓋咬合は、クローズドバイトなんて言い方もします。
正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯の3分の1から4分の1を覆っていますが、過蓋咬合の咬み合わせでは、これよりも著しく深く覆う咬みあわせになっています。

 

では、この過蓋咬合によりどんな弊害があるのでしょうか?

この過蓋咬合の方の数多くはブラキシズム歯軋り、喰いしばり)を伴っている場合が多いです。

 

過蓋咬合による力の影響は、歯、歯を支える骨(歯槽骨)、顎(関節)に及びます。

これにより、

  • 歯は、異常な状態で削れます(咬耗といいます)。
  • 歯が動いてしまう(下の前歯に凸凹が生じやすい、上の前歯が前に出て、歯間に隙間ができやすい
  • 歯槽骨:歯肉炎、歯周病の悪化因子になりやすい
  • 上の前歯の裏側と下の前歯の表側の歯ぐきが下がりやすい(歯肉退縮)、これにより将来、歯が早くダメになりやすくなる。
  • アゴが後方に押し込められ、関節が圧迫されるため顎関節症状を起こしやすい。
  • 小児期ではアゴの成長に影響を与えます。

 

このようなざまざまな悪い影響があります。

 

これらの問題は、特に成人になってから徐々にあるいは急に悪化してくる場合が多いと思われます。

 

もし、下の前歯の先端から1/3以上、上の前歯が覆いかぶさって、いたら、「過蓋咬合」の可能性があります。

 

もし、該当するようでしたら、一度、矯正歯科を受診してみてください。思っていたより悪い症状があった!なんてことも多いのがこの「過蓋咬合」の特徴でもあります。

 

是非、一度、お子さんでも、ご自身でも、「カチっ」と咬み合わせたときに、鏡の前でチェックしてみてください。

何か見つかるかもしれません・・・(0。0)/

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

 

 

 

横浜の歯医者|村田歯科医院|横浜駅すぐの歯医者

日付:  カテゴリ:矯正歯科(歯並び・症状・治療法など), 噛み合わせ・顎関節症 and tagged , ,

アレルギー性鼻炎 歯の痛み 歯や歯ぐきへの影響

 

前回、「花粉症と歯の痛み」について、つづったばかりですが・・・・

タイムリーな話題ですが、こんな患者さんがいらっしゃいました

アレルギー性鼻炎」と問診票にあります

 

よく「アレルギー性鼻炎」と「花粉症」という二つの言葉が使われていますが、この二つはどう違うものなのか?

 

 アレルギーは、原因となる物質(アレルゲン)によって起こりますが、ハウスダスト(ダニの糞など)が原因で、一年中、症状のあるものを「通年性アレルギー性鼻炎(ハウスダスト、カビ、ペットの毛など、花粉症以外の物質が原因)」と呼びます。花粉が原因で、ある季節にだけ症状を起こすものを「季節性アレルギー性鼻炎」または「花粉症(花粉が原因)」と呼ぶそうです。

 

基本は「アレルギー性鼻炎」ですね。

 

今回の方は、「花粉症」ではないそうです・・・・・自己申告ですが(00)/

耳鼻科の先生に「蓄膿症」ぎみでもあると言われたそうです。

 

現在の症状は、「奥歯が時々痛む」「歯ぐきがうずく」です

 

前にも書いたように、蓄膿症に伴って起きる症状の1つに「歯の痛み」があります。「花粉症」や「アレルギー性鼻炎」も同じです。

 

また、逆に蓄膿症が原因の「歯の痛み」ではなく、口の中になんらかのトラブルを抱えていることで病気が発症している場合もあります。 

 

歯痛を予防する場合は、口の中のケアに万全を期す必要がありますが、口内のケアでは菌の増殖を防ぐことが大切となります。

歯磨きをきちんと行って、口の中を清潔に保つことに重点を置きますが、現状で口内になんらかの問題が生じている場合は、適切な判断のもと、病院に行って原因を探り、治療を受ける必要があります。

 

実際、この方は、レントゲン検査や視診などでは虫歯はありませんでした。

「アレルギー性鼻炎」によって、鼻づまりが起こりやすく、どうしても「口呼吸」になってしまうそうです。寝ているときは特に・・・・・

そう!この「口呼吸」の影響が大きいようでした。

 

歯磨きの状態もそんなに悪くないのに(あまり汚れていない)

歯ぐき全体(特に上の前歯付近)が赤く炎症を起こしています。

 

口呼吸により歯ぐきが乾燥し、炎症を起こしていたようです

歯肉炎」でした

(このとき、まだ歯ぐきが下がるなど重度の歯周病にはなっていなかったので幸いです。)

 

奥歯の痛みは、やはり「アレルギー性鼻炎」による鼻づまりから来るものでした。

 

この方には、歯肉炎が治まるまでは、お薬などで対応のため通院していただき、歯磨きは引き続き丁寧に行っていただくように指示しました。

そして、耳鼻科にも通院を強くすすめました。

 

病気の予防というのは、なにか危険性がある原因や要因をなくしていく、または減らしていくことだと思いますが、すでにいくつかのかの異常がありますと、考えられる要因が多くなってしまい、病気の要因を絞り込むのが難しくなってしまいます。

 

鼻と口のどちらの原因が隠れているのかによって、診てもらう病院の診療科も違ってくるため、注意しなければいけません。

 

こういったことから、もしもたいしたことがないと感じる症状でも、できるだけ早く対処することが望ましく、歯の痛み、歯ぐきの病気や鼻炎だけでなくすべての病気に共通していますが、早期の発見と治療が何よりも大切だと思います。

 

やはり予防として効果的なのは定期検診です!適切な予防方法の指示を受けることができます。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター  スタッフ

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花粉症 歯の痛み

 

早いもので3月です。今日は穏やかな朝を迎えています。

たんだん暖かくなってきましてね・・・・それはいいのですが、いよいよ!あの季節(><;)の到来です。

そう!

「花粉症」です。

あっちでも、こっちでも「花粉症」「花粉症」の文字が踊ります♪♪♪

 

今年は去年の3倍とも4倍とも言われていますね。

花粉

わたしも、必死に抵抗していたのですが・・・(認めまい!と・・)

で、検査しました・・・・・・スギちゃんでした(汗)

一昨年から確実に仲間入りを果たしてしまいました。

 

そして、ここ2、3日で急にとび始めましたね

 

そして、なんと今まで感じなかった症状が、やけに目がゴロゴロします。軽度なかゆみはあったものの、コンタクトレンズが付けていられないほどに・・・・・

 

さっそく、お世話になてっている「小児科・内科」の先生にお薬をいただいてきました。なんと目も充血しており、点眼薬も出てしまいました。

花粉症の薬

今年の花粉はやはり、強烈なのでしょうか?(汗)ed_01_03_010

 

そこで、昨年も記事を書きましたが、季節到来ということで、今年も

「花粉症」と「歯の痛み」についてです。
花粉症がひどくなると歯が痛くなることがありませんか。一度や二度は経験したことがあるかたもいらっしゃると思います。

 

特に上の奥歯付近です
花粉症がひどく感染を起こすと、副鼻腔炎を起こすことがあります。蓄膿症や上顎洞炎などとも言います。

 

このとき、目の下や頬、時には頭が重たく、頭痛なんてこともあります。

 

これにともなって、上の奥歯が痛むような症状が出ることも結構あります。
この時期、歯の根っこや歯ぐきが、歯が悪いのではないかと歯科医院に来られるかたが、結構いらっしゃいます。

 

レントゲンを撮ると、歯の方にはどこにも悪いところはないのですが、上顎洞という頬のあたりの空洞に、はっきりと炎症を起こしている様子が映し出される事があります。

 

白っぽくやや濁って見えます。

 
軽度の場合は、まず抗生物質を出せば数日で歯の痛みは消えていきます。

ちなみに思い鼻風邪などでも同じような症状がでることがあります。
重症の場合には耳鼻咽喉科への受診を勧めることもあります。

 

また、これとは逆に歯が悪いせいで、歯のバイ菌が副鼻腔(上顎洞)まで感染をおこす歯性上顎炎という病気(歯からくる炎症が原因)ということもありますので、この場合は歯科治療をしっかりと受けないと治りません。

 

歯が痛い場合は、歯科が第一選択なのは間違いないですが、違う原因からくることもありますので、受診の際は、なるべく細かく症状をおはなしください。 

 

いずれにしても早めに検査し適切な治療を受けるように心がけてください。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

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子供 悪い歯並び ③  - 開咬 - 

 

「悪い歯並び」シリーズ第3弾 ・・・・・Y(OO)Y

第5弾くらいまでつづけようかなあ・・・・とおもってます(汗)

 

今回は、「 開咬 」についてです。

開咬とは、カッち!っと噛んでも前歯が噛み合わず開いた状態のことを言います。他に前歯は噛みあっているのに奥歯が噛みあっていない開いた状態も開咬です。

 

開咬

開咬は発音の弊害、食べ物が上手く食べられないなどの弊害をもたします。

よくある原因としては、「おしゃぶり」や「指しゃぶり」、または、「舌の癖」やそれらが複雑に関係したものなど様々です。

 

そこで、主な原因の「指しゃぶり」と「おしゃぶり」について・・・・

 

まず、乳幼児期の指しゃぶりは開咬の大きな原因の一つです。口に入れた指によって上の前歯がだんだん前へ押し出され、下の前歯は内側に傾き、前歯の噛み合わせを悪くし、結果開咬へとつながってしまいます。

 

指しゃぶりの継続により、サ行、タ行、ナ行、ラ行の発音に支障をきたしたり、開咬により出来た隙間で口の中が乾燥してしまい、虫歯や歯肉炎などから歯周病の出来やすい環境になってしまいます。

 

指しゃぶりは通常5-6歳くらいまでには治まってくるものですが、早い段階から自然に止められるようにご家族が努めてあげましょう。

私は4歳ごろまでには、やめられるようにすすめています。6歳を過ぎると上アゴの成長が始まってきます。その時に指しゃぶりが影響すると骨格への影響が心配されます。いわゆる骨格性の開咬にもなりかねません。

 

早め早めの対処で「4歳までにはやめるようにしましょう」と言っています。もちろん、それよりも早い時期に無くなったらそれに越したことはありません。

開咬の場合、通常の矯正治療と筋機能療法という治療法を行うことが多いですが、骨格性の開咬になってしまったときは、「顎変形症」という病名になり、外科矯正手術を併用する場合があります。外科手術が必要な場合は顎の骨を切って調整する方法が用いられます。

 

次に「おしゃぶり」です。

おしゃぶりは鼻呼吸を促し、舌や顎の発達に良かったり、子供を泣き止ませたい時に便利ということで活用する親御さんは多いと思います。

使用する期間を誤らなければ問題はありませんが、長期にわたって使用すると歯並びや骨格形成に悪影響を与え、開咬や出っ歯の原因になってしまいます。

 

そうなると「指しゃぶり」のときと同様に噛み合わせや発音にも影響がでてきて、矯正治療が必要になります。

 

おしゃぶりは1歳を機に卒業できるように上手に活用しましょう。やはり早め早めの対処に越した事はありません。

 

また、時には鼻炎や蓄膿症など呼吸器系の疾患があると口呼吸になり開咬になりやすいとも言われています。実は近年、アレルギー性鼻炎の子供が増えて、このような原因による開咬も増えています。

 

開咬は放置しておいても良いことはありません。色んな所に支障をきたす前に早期予防!

そして、必要なら矯正歯科を受診して、早めに治しましょう。

鼻炎や蓄膿症など呼吸器系の疾患があれば、耳鼻咽喉科もあわせて受診が必要になります。

 

治療が難しくなる前に対処してくださいね。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

 

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子供 悪い歯並び ②  - 出っ歯 - 

 

「悪い歯並び」シリーズ第2弾 ・・・・・(OO)/☆

 

今回は、「出っ歯さんについてです。

( わかりやすい言葉として言ってるつもりなのですが、なんだか「出っ歯」!というとなんか、言ってる方の印象悪いので「さん」をつけておきます )・・・・・・・・m(。。)m(笑)

 

 

出っ歯さんとは、正式には「上顎前突」といい、幼児期の噛み合わせの異常で、よくみられるものの1つです。

みなさん、 「出っ歯」さん!ときくと・・・・まず、どんな印象をイメージしますか?

 

「歯が出ている」「口元が出ている」・・・・(><;

やはりそんなイメージでしょうか?

やはり、見た目の前歯の部分をイメージしてしまうからでしょうか?

 

実は「出っ歯」さんといっても、そのタイプは様々です。

 

わかり易く簡単に言うと、以下のようなタイプに分けることができます。

  1. 上アゴの前歯(前歯のみ)が出てい場合
  2. 上アゴの前歯と骨格も前に出ている場合
  3. 上アゴは正常だけど、下アゴの前歯が引っ込んでいる場合(お口の内側に倒れている)
  4. 上アゴは正常だけれど、下アゴの骨格が小さい場合(下アゴの劣成長)

 

どれも、見た目は前歯は「出っ歯」さんに見えるはずです。しかし、タイプにより、原因や治療法も異なってきます。

 

原因もたくさんあります。

 

  1. 乳児気からの指しゃぶりによる影響
  2. 舌・唇や飲み込み方の癖によるもの
  3. 口呼吸の影響によるもの
  4. 鼻の疾患(鼻づまり)などによるもの
  5. 遺伝的なもの
  6. 上記の原因が複雑に影響しあったもの
  7. 原因不明のもの

など色々です。

 

そして、「出っ歯」さんの場合、意外と前歯の歯並びはガタガタが少ないことがありあます。

 

そう!そこで治すべき「出っ歯」さんを見逃してしまう事があります。

 

みなさんは、「歯並び悪い」「かみ合わせが悪い」というと、

 

前歯の並びが「ガガタガタ」

 

と連想してしてしまいませんか?前歯の並びだけ見てませんか?

そういった先入観が意外と多いということです。

 

前歯の並びが綺麗(特に上アゴ)だから矯正は必要ない?それは、間違った先入観です。

 

矯正治療で通院中で、お子さん連れの患者さんの中にも・・・・

「ウチの子は、歯並び綺麗だから矯正は必要ないですよね~」

(診てみると)

確かに並びだけは綺麗です。一応、口元の出具合もまあ、正常範囲です。ただ、噛んでもらうと上下の前歯がかみ合いません。ツバをゴックンしてもらうと、舌の癖もあります!

なんてこともあります。

 

このように、皆さんが見落としがちなのが、歯並びだけをみて「歯並びが良い」か「歯並びが悪い」かを判断してしまいがちという事です。

 

そこで簡易的ですが、簡単なチェック項目をあげてみました。

  1. 横からみて、噛んだとき上下の歯の先端の位置が前後的に多く離れていないか?(約3㎜以上)
  2. 横から、または、前からみて、噛んだときに上下の歯の先端が深く噛みあわさっていないか?とくに前からみて、下の前歯が半分以上隠れてしまっていないか?
  3. 噛んで唇を閉じた状態を横からみたとき、唇の先端が鼻の先端より前に出てないか?
  4. 噛んで唇を閉じた状態を前からみたとき、下唇のした(アゴの部分)に「うめぼしのようなシワ」ができていないか?

 

そして、「出っ歯」さんの場合の矯正治療は、とくに治療開始のタイミングが非常に重要です。

それは、上アゴの成長が早い時期に始まるという理由がありあます。

 

 

具体的な治療は、少なくとも小学校1~3年生ぐらいまでには始めるほうがスムースに行く場合が多いです。

 

「出っ歯」さんかなあ?・・・・・と

 

お子さんの噛み合わせが気になるようならば、少々早いかな?とおもっても、6~7歳ごろには矯正歯科を受診してください。

 

 なんども言っておりますが・・・・・・・(汗)

また、まだ、実質的な矯正治療をはじめるには早いとしても、お子さんがどのタイプなのか?確認できます。その後のケアもできます。状態がわかっていれば、親御さんの不安も取り除けます。

 

 

一度、お子さんの歯並び、是非チェックしてみてください。

 意識して見てみるといろんなことがわかると思います。

 

 村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

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口呼吸 歯並び 影響

2月3日は「節分」でしたね。「豆まき」した方やこれから夕飯に「恵方まき」を食べた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 最近は「恵方まき」もメジャーになってきましたね。

大きなお口をあけて、黙ってかぶりつく・・・・・(沈)

って感じです。

 

ところで、食べる時大きなお口をガーっと開けるのは良いのですが、普段、ゲーム・読書や携帯を見ているときなどに・・・・

 

「ポカーン」

 

とお口を開けている方多いと思います。

また、特に最近お子さんで「ポカーン」を開けている事が・・・・・(00;))

 

いわゆる 「 口 呼 吸 」 です・・・・・・

 

口呼吸は要注意です!大人も子供も!特に乳幼児期~成長期にある子供さんも口元には注意してみてください。

 

先日も通院中の患者さんから「お友達のお子さんが口を開けていて、矯正が必要になるかどうか?」悩んでいるというお話を伺いました。

皆さんまだまだ口呼吸が歯並びやかみ合わせにすごく影響するということをなかなかご存知ないようです・・・・・

 

そんな出来事もあり、今回「口呼吸」について掲載した背景もあります。

 

口呼吸を行なっている可能性がある場合は、鼻呼吸に変える必要があります。起きているときは鼻呼吸をしている方でも、寝ているときは口呼吸になっていることは多く、イビキをかいているときのほとんどは口呼吸です

 

鼻呼吸を行っていると小鼻がよく動き、酸素の交換も行われやすくなっていきます。それにより、鼻周囲のリンパや鼻毛などにより、ホコリや細菌など有害物質もろ過され、免疫系も活性化が期待できます。

 

そして歯並び・虫歯や歯周病にもすごく影響します。

 

前にも言ったように皆さん意外とご存知ないかたもおられるようです・・・・

 

 

特に歯並びとの関連性はすごくあります。 (ここ重要です)

 

実際、歯並びが悪いせいで「口呼吸」が誘発さた方

「口呼吸」により歯並びが悪く(開咬)なり、さらに口呼吸が定着した方

鼻の疾患により「口呼吸」から歯並びが悪くなった方

 

など様々です。

 

そこで、子供さんで口呼吸になりやすい場合やその兆候の代表を挙げてみます。

  1. 赤ちゃん~乳幼児のときに「おしゃぶり」を長期・長時間使用していた
  2. 乳歯から永久歯に生え変わる時に長期間前歯が生えてこなかった、または、虫歯などで早く乳歯の前歯が抜けてしまった
  3. 自然な状態にしていると口が半開きになって、しまりのない表情になる。
  4. 前歯が飛び出したり、歯にすき間が多い(ただし、まだ前歯が乳歯の時はすき間があっても構いません)
  5. 上下の歯の咬み合わせが逆になっている(受け口)
  6. いつも片側の歯でかむくせがあり、歯の咬み合わせも悪い
  7. 上の唇が下の唇より、かなり分厚い 
  8. かみ合わせても、前歯が咬みあわない(開咬)

その他にもたくさんケースはあります。

 

口呼吸は癖になってしまうと中々治りません。やはり早期発見・早期治療が必要です。

 

特にお子さんは、歯並びが悪くなる前、癖が定着する前に予防する装置があります。本格的な矯正歯科治療が必要になる前にできるだけ予防する手段があります。

 

そのほか矯正歯科では「筋機能療法(MFT)」という治療で、お口の周囲の筋肉や舌の動きにたいして、リハビリを行います。

 

どうぞ、お子さんやご家族・親戚の皆さんで「口呼吸」の兆候をチェックしてみてください。そして、気になるようであれば矯正歯科で相談を受けてみてください。

 

虫歯や歯周病だけでなく、歯並びも予防の時代です・・・・・

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

 

 

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こどもの歯科矯正 いつごろから?

 

早いもので、年が明けて既に10日あまりが経過しましたね。受験シーズ突入ですね。

そして、受験シーズンが終われば、あっという間に進学の時期ですね。

最近も小・中学生の患者さんやその親御さんと・・・・

 

「 ◎◇☆ちゃんは今度何年生だっけ? 」・・・・・(私)

「 今度、6年生です 」・・・・・・・(◎◇☆ちゃん)

「 えっ、もう6年生かあ・・・はやいね~ 」

「 先生はあっというまにおじいちゃんになっちゃうよ~(笑) 」・・・・(私)

 

なんて、会話をすることが多い気がします。そこで、よく質問されるのが、例えば・・・

「 下の女の子が、今度、2年生になるんですが、お姉ちゃんよりガタガタが出てきそうで、心配なんですが、乳歯がまだたくさん残っているので矯正はまだ早いですか?それとも一度連れてきたほうがいいですか? 」と・・・・・このような質問です。

 

お子さんをお持ちの家庭では、歯が生え始めてきたころや小学生の永久歯生え変わってきた頃など

 

「 歯並びやかみ合わせは大丈夫なのだろうか? 」

「 子供の歯科矯正は、いつごろからはじめればよいのか? 」

 など心配されているようでした。

 

そこで、今回、

「 子供の歯並びは、いつごろチェックすべきなのか? 」

「 子供の矯正治療はいつごろからはじめるべきなのか? 」 についてです。

 

結論を先にいうと、

 

「 6~7歳ごろに一度、矯正歯科で歯並びのチェックをうけてください 」

と言っています。矯正歯科学会でも7歳ごろを推奨しています。

 

よく、我々、矯正歯科医の間でも、前歯4本が永久歯に生え変わった頃が目安ですので、その頃診せてくださいということが多いようです。つまり7~8歳ごろとなるわけです。私も以前は、そのようなことを伝えてました。

 

しかし!最近、食生活や食べ物(軟食)の変化ならなのか?永久歯のはえ代わりが遅いお子さんが多いような気がします(もちろん、個人差はありますが)、成長期のお子さんの矯正治療はアゴの成長をうまくコントロールするのが重要です。

 

矯正治療は、歯並びを治すだけではありません。

見た目はもちろん、咬めること、舌の癖、飲み込み方や咬みかたなど色々な要素も含め治療します。とくに、成長期のお子さんの矯正治療では非常に重要です。

 

もし、歯の生え変わりだけを治療開始の目安にしているとアゴの成長はどんどん進んでしまい、一番ベストなタイミングを逃してしまう可能性があります。

 

ですから、最近では、ちょっと早めの年齢の6~7歳で、歯並びをチェックさせていただくことを推奨しています。

 

早めのタイミングでやるべきなのか?

まだ、待ってていいのか?

実は、治療しなくても大丈夫なのか?

 

早めの判断が出来ますしね・・・・・m(00)V

 

 

最近は、学校検診で「歯列不正」という項目があります。通知をもらって初めて気がついた!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

以前は、我々、歯科医のなかでも、永久歯に生え変わるまで待っていいですよ!というの考え方が多かった気がします。だいたい、中学生ごろでしょうか?

その理由としては、歯がはえてくるときは、歯の根っこ(歯根)が形成されながら出てきます。

歯が少し頭を出した時、横を向いてるからと言って、スグに矯正治療で向きを変えてしまうと、形成中の歯根が曲がってしまったり、短くなり、質の悪い歯ができてしまいます。

ですから、歯根の形成が終わってから、つまり、永久歯が生えそろってから、矯正をしましょう!という考え方でした(もちろん、ケースにより必ずしもこの通りではない場合もあります)。

 

しかし、今は早期治療が原則です。

早く始めるほどアゴの成長をコントロールしながら矯正治療を行うことができるので非常に効率的で苦痛の少ない矯正治療が可能となる場合も多くあります。

 

一昔言われていたように、永久歯に生え変わってからで良い!と思っていらっしゃる方もおられるようですが、答えは「バツ」です。

 

気になることがあれば、自己判断はせずに、一度、矯正歯科相談を受けてみてください。

 

村田歯科医院 /  村田歯科 横浜矯正歯科センター

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妊娠 出産 虫歯や歯周病になりやすい?

 

年明けからも寒さが身にしみますね。特に受験生、小さいお子さんをお持ちの方や妊娠中の方など風邪やインフルエンザなどにかからないよう心配な時期ですね(><;)

 

そんな中・・・・・

先日、妊婦の患者さんと

「風邪やインフルエンザが心配ですよね」など話していると・・・・

 

このようなご質問を受けました。

 

「妊娠中や産後は虫歯や歯肉炎になりやすいんですか?」

 

そこで今回、「妊娠中」や「産後」の歯の健康状態についてです。

昔よく耳にしたのが、

「妊娠中は虫歯や歯肉炎になりやすい」

とうのをよく聞きました。

 

「妊娠すると赤ちゃんの栄養素として、カルシウムが取れれてしまう」という理由からみていです。

 

さあ、これは本当でしょうか?

 

確かに、妊娠中は体に色々な変化が起きており口の中の環境も大きく変化します。しかし、カルシウムが取られるだけが原因ではないように思われます。

 

実際のところはやはり、歯や歯肉が悪くなる原因としては、歯磨きが不十分になることや、食生活・ホルモンバランスの変化がに影響がほとんどです。

 
さらに妊娠中はつわりなどで唾液が酸性傾向になるために傾くため、虫歯のできやすい状態になります。

また、ホルモンバランスが変化することで、歯ぐきに炎症がおきやすくなります。
このような状態を「妊娠性歯肉炎」と呼んでいます。

では、この妊娠性歯肉炎の発症をできるだけ予防するにはどうしたら良いでしょうか?

 

まずは、とにもかくにも、口の中を清潔にすることです。ただし、この時期は体調がすぐれない、つわりがひどいなど、なかなか歯磨きができない時もあります。

以下のようなことを心がけてください・・・・・

 

  1. 妊娠がわかったら、必要歯の治療は妊娠の安定期のうちに済ませておきましょう。定期健診も大切です。
  2. 歯磨きをするだけでも吐き気をもよおす場合があります。つわりがひどい場合は、比較的小さめの歯ブラシを選んでください。ヘッドの小さい電動歯ブラシなんかも効果的です。
  3. ご自身の体調が悪い時は食後は、無理に磨かなくて良いので、体調がよくなったら歯磨きをしてください。
  4. 歯ブラシによる歯磨きが基本ですが、うがい薬などを併用し、少しでも清潔にするようにしてくださいどうしても歯ブラシができないは、うがい薬だけでも構いません。
  5. 出産後、安心をせず定期健診を兼ねて受診しましょう。産後もホルモンバランスの変化は続いています。

 

お母さんの歯の健康は、お子さんの歯の健康にも影響します。産後も育児の忙しさに負けず、ご自身の歯のケアも頑張ってください。

 

「横浜市妊婦歯科健診実地医療機関」 の指定を受けております。

市の助成対象にもなります。

妊娠がわかったら、一度、健診を受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

 村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター   院長

 

 

 

 

 

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姿勢(頬杖、うつぶせ寝) と かみ合わせ 

 

最近、寒さが厳しいですね。今年は、「クリスマス寒波」なんてことにもなりそうですね。

そんなときは、ヌクヌクしてお家にこもりがちになってしまいますよね。しかも、クリスマス 

(その後は、大晦日~お正月と続きますしね)

ちょっと一杯・・・・・・zzzzz (- -)m スヤスヤ なんてこも

 

そして・・・・・起きたら

「手がしびれた!」「首が痛い!」 (><;)

ときにには「顎が痛い」・・・・なんてことにもなりかねません。

 

そこで、今回「姿勢」が、かみ合わせや発育に及ぼす影響についてです。

 

 

頬杖うつぶせ寝などの癖は、かみ合わせや顔の骨格の発育に影響を及ぼす可能性があると言われています。

歯並びや骨は、弱い力でも長時間、長期に渡ると発育に影響がでることは知られています。勿論、矯正治療もその原理を利用しています。

 

例えば、舌の力は弱いものですが、舌の癖がかみ合わせに影響するのは矯正医なら嫌というほど体験し、治療に苦労する場合も経験しています。

舌が前歯を押す力はすごく小さいのですが(数十グラムされています)、毎回つばを飲み込むときに舌を前歯に突き出す癖があると歯が前に出たり、上に上がってしまったりして、前歯に隙間がでます。これを上顎前突開咬といいます。

 

この癖があると、無理矢理矯正治療で直しても、癖がなおらないと再び空隙が生じます(後戻り)。この状態が、先ほど言った矯正医が苦労する場合です。

 

 頬杖やうつぶせ寝も短時間ならそれほど影響はないと思いますが、長時間に渡ると歯列に影響がでる可能性があります。

 

特ににうつぶせ寝の癖がある方は、夜寝ているときにはかなり長い時間することが予測されるため影響は大きいと思われます。

 

頭の重さは、だいたい4~5キロぐらいとされています。、その力がうつぶせ寝では顔面にかかってきます。

 

下あごは関節のところでは固定されているものの、体の各関節としては唯一、四方八方に動く可動域広い関節なので、その力は直接アゴを横や奥に動かす力として働き、アゴの関節に強い負荷をかけてしまいます。

 

その結果、あごが横にずれたり、奥歯のかみ合わせが逆になったり、あごの関節部が痛くなったりします(顎関節症)。

 

 ですから、うつぶせ寝は注意が必要です。

 

従来、日本人の頭の形を美しくということで赤ちゃんのうつぶせ寝が推奨されてきましたが、その後、乳幼児突然死症候群の原因の1つとされていて、現在では推奨されていません。

 

ただ高齢者や睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、たんなどがつまやすいため、気道が確保しやすいなどの理由で、うつぶせ寝が推奨されている場合があります。

 

特別な場合を除いて、特に発育期の子供たちでうつぶせ寝をしてしまっている方は、なるべく早期に直すべきだと思います。

 

以前、矯正治療中にどうしても!なかなか歯列の変形、あごのゆがみが治りにくい患者さんが居ました。

色々とお話を伺っているうちに、うつぶせ寝をほとんど毎晩やっている事がわかりました。特に左側を下にして・・・・・・

 

見事に!?(00;) アゴが右側にズレる傾向がありあました。

 

その患者さんには、枕などを工夫して、徹底的にうつぶせ寝をやめるようにしてもらいました。

 

その結果、見事に改善され、矯正治療も無事に終わりました。

 

寝ているときの行動は、思った以上に頻度が高いのかもしれません。

古来、たたみの上に薄い布団を引いて寝るような場合、うつぶせ寝は痛くてできないと思います。

しかし、最近では。日本人もふかふかのふとん、ベッドで寝ることが当たり前になったため、うつぶせ寝も可能になり、そこ結果頻度も多くなったのかもしれません。江戸時代までのような固くて高い枕も同様だと思います。

 

うつぶせ寝ができるような寝具が発達してのは最近のことかも知れません。

 

頬杖 や うつぶせ寝!

 

ものすごーく神経質になることも良くないかも知れないですが、癖になってしまわない程度に!ご自身も含め、家族も!今一度、確認してみてください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

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