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Category Archives: 歯科医療全般・全身との関連

詰め物が取れた

横浜駅前 電車・バスを降りてすぐ!!!

横浜駅西口から徒歩30秒 横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた自由通路」を通るとすぐ横浜駅から最も近い一般歯科と矯正歯科専門の施設を併設する歯科医院です。

横浜駅前にて開業44年を超える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。

村田歯科医院内にある矯正歯科専門「村田歯科 横浜矯正歯科センターpc_26_03.gifでは、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険による矯正)などにより、専門的な矯正歯科治療を行っています(矯正専門医常勤)。

 

暖かくなってきたのかと思いきや、また寒い日があって差があり過ぎで本当に体には良くないです。

皆様 お体お気を付けください。

 

詰め物や被せ物が取れているのを放置するのは危険です。 💡 

取れているのを承知でそのままにしているのは、たとえ痛みがなくてもよくありません

 

➡ 痛みがなければそのままの状態で変化が無く、治療はいつでも大丈夫ということではないですよ。

 

取れた直後であれば、取れた物があれば場合によってはそのまま着け直すだけで済むかもしれません。

 

様々ご都合はあるかと思いますが、なるべく早く受診しましょう。🙏

 

詰め物が無い、被せ物が無いという状態は、不完全な形態であり少しずつであっても歯は変化していきます。😥

 

虫歯が進行してさらに歯質が失われていけば、詰め直しで済んだのに、強い痛みが出始まるあるいは、痛みのあるなしにかかわらず神経を取ることになってしまう、さらにひどくなれば抜歯に至るということもあります。

 

特に詰め物が取れた場合、当然穴が開いているので深さや位置によっては十分な清掃ができないために虫歯が進行する確率は高くなります。

 

すでに神経を取っている歯であればなおさら進行に気づきません。

 

詰め物・被せ物が無いことにより、上下あるいは隣の歯との接触関係が無くなっている場合があり、取れてしまった歯を含めてそれぞれの歯に移動が起こり、咬み合わせに変化が生じ、他へ様々な影響が出ることもあります。

 

歯への力のかかり方や、食べ物が挟まるなどによって歯周組織への影響が出て、歯周病の原因にもなります。

 

つまり時間が経てばその分治療は大変になり、歯の寿命も短くすることがあります。>﹏<

 

 

毎度最後のコメントは同じになってしまいますが、「不具合があれば極力早く受診しましょう」「何も無く感じていても、定期的に検診を受けましょう。」ですね。(^U^)ノ~YO

川崎市幸区御幸公園

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

 

横浜の歯医者|村田歯科医院|横浜駅すぐの歯医者

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朝の歯磨き 起床後?朝食後?

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暖かい日が出てきましたが、まだまだ朝晩は冷えます。一日の寒暖差もさることながら、日によっての寒暖差も例年に比べて大きいような気がします。 😥

まだこの先寒い日があるようです。

こういう時は体調を崩しやすいのでお気を付けください。<m(__)m>

今日は 朝のはみがきについてです。

皆さんは朝の歯磨きタイムはいつでしょうか?

起き掛けの方もいるでしょうし、朝食後の方もいると思います。

💡 さてどちらがいいのでしょうか?疑問に思った方はいませんか?

 

☆起きてすぐ磨く

 

口の中が乾燥しネバついて気持ちが悪いから磨くという理由でしょうか?

 

口腔内は唾液によって 食べかすや歯垢がある程度洗い流されることや、糖分等が細菌によって酸性化するのを中和する作用、その細菌の増殖を抑制する作用がありますが、就寝中は唾液の流量が低下するため起床時には細菌が増殖し、また昼間とは細菌の棲み分けも異なった状態になっています。

起床時の口腔内は最も不潔な状態と言っても過言ではありません。

 

そのため、歯磨きをせずに朝食をとるとそれらの細菌を飲み込んで消化管に入るためいわゆる腸内フローラに影響を及ぼし、通常は問題とはなりませんが場合によっては免疫力の低下、ウィルス感染を引き起こす可能性があります。

 

➡ 朝起きてすぐの歯磨きによって、口腔内環境をリセットするのは大事です。

 

 

☆朝食後に磨く

 

朝食後だけでなく、食後に歯磨きをするというのは虫歯や歯周病を予防するためには必要であることは多分皆さんご存じだと思います。

食物をとることによって口腔内に残った食べかすが歯垢となって歯面に着きそこで細菌によって酸が作られて歯を溶かす虫歯が発生します。

また、歯肉に形成された歯垢およびそこに沈着したカルシウムによって歯石が付着して歯周病の原因となります。

 

➡ これを防ぐためには、食後の歯磨きは重要であり欠かせません。

 

 

朝の歯磨きは起床後?朝食後?

 

結論はどちらも重要です。 😀 

なるべくは2回ですが、朝の忙しい時間なかなか難しいかもしれませんね 🙄

1日できれば食後3回! 少なくとも朝晩2回は歯磨きを!!

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

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歯間ブラシ(歯の間の清掃)について

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季節はずれの暖かい日もあれば寒い日もあり寒暖差が激しすぎます。これも地球温暖化のせいなのでしょうか? 🙁

この寒暖差で、ぎっくり腰の人も増えているようです。血流が関係しているようですが、一度なると癖になりますから皆さまお気を付けください。

さて、歯の間に物が詰まると非常に不快なものです。特に年齢が進むと余計に増えてきます。

 

これはもちろんそのままにすれば、歯と歯の間で虫歯が発生したり、その部分の歯肉が刺激を受けることによって、歯肉炎ひいては歯周病になっていきます。

 

ところが、歯の間の虫歯は進行してもなかなかご自身では気づかないことが多く穴が開いたことに気が付いた時にはかなり進行していることもあり、場合によっては痛みも無いのに神経を取らなければならない事態になっていることも少なくありません。

 

挟まった物が大きいとご自身でわかり気になると思いますが、小さい細かいものだと気づかずにいる場合もあります。挟まったことで歯肉が腫れて痛みも出て辛い思いをしても、時間が経つと腫れも痛みも消退してしまい治ったかのように思い放置されてしまうことも多いでしょう。

 

ところが、こういったことが起こり繰り返されると歯周病は確実に進行し歯を支える最も重要な骨(歯槽骨)が失われてしまい歯の寿命を短くしてしまいます。

 

これを防ぐには歯の間の清掃がたいへん重要なのですが、通常の歯ブラシによる歯磨きでは取り除けないこともあります。

その場合に用いられるものに、デンタルフロスあるいは糸ようじなどの糸状の清掃用具歯間ブラシがあります。

このうち歯間ブラシの使用については注意が必要です。

歯間ブラシは、歯と歯の間が大きく隙間になっていて内側(舌側)外側(頬側)がトンネル状に空隙がある方が適応です。

歯間に歯肉があり埋まっているような状態のときに使用すると、場合によっては食べかすが出てきて清掃ができていていいように感じるかもしれませんが、実は歯肉を刺激し傷つけてしまい歯周組織にはよくないことがあります。

 

このような場合はフロスや糸ようじなどが適切です。ただ、これも挿入する際に歯と歯の接触部分がきつい時には強く入ってしまって歯肉を傷めないように、ゆっくりとのこぎりを引くような挿入の仕方をしてください。

歯肉炎・歯周病を引き起こさないようにと行っていることが、実は歯肉炎を起こしているかもしれません。。 💡

 

 

前述のように、歯間に物が頻繁に挟まるようなところは、挟まった自覚がないような時にも細かい物が残っていることがあります。 ➡

できれば毎回のブラッシングごと、少なくとも夜の歯磨きの時 1日1回でもフロス等で清掃するようにしましょう。

 

村田歯科医院/ 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

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いい歯の日

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急に寒さが増しました。お体に気を付けてお過ごしください。

 

今月11月8日は 「いい歯の日」でした。(HPの不具合により投稿が遅くなりました。)

 

いい歯とは、QOLを高めてくれる歯、日々の生活を活力をもって過ごさせてくれる歯というような意味です。しっかり噛めることは、消化を助け病気の予防となり、美味しいという感覚を味わうことができて、そしてバランスの良い栄養が摂れて健康になることによって、またしっかりと噛めるという好循環を生み出します。

 

☆年齢とともに、筋力や認知機能等心身の活力が低下してきます。筋力などの身体機能の低下よりも、実は口腔機能の低下が先にはじまると言われています。

 

滑舌が悪くなったり、食べこぼしをする、むせてしまう、噛めない食品が増えるなどは早期の老化のサインだと考えられています。

こういった口腔の健康・機能が悪化すると、食べられるものが減り、食べにくいために食欲の低下を招きます。

それにより必要な栄養が取れず、筋力の低下・身体機能の低下につながっていきます。

うまく嚙むということができなくなる(咀嚼障害)と摂食障害にもなります。

高齢者の死因としても挙げられる誤嚥性肺炎」の一因にもなります。

老化

「歯周病」等により、歯が喪失することが老化のはじまりになります。

将来、介護を必要とせず健康に生活する「健康寿命」をのばすためには、現在ある自分の歯を大切に守ることが非常に重要です。

 

そのためには、歯を失う原因の1位である「歯周病」の早期発見・早期治療に取り組みましょう。

 

是非この日をきっかけに、お口の健康をチェックしてみてください。

歯科医院での検診を!

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

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歯の妊婦検診を受けましょう

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まだ昼間暑い日があると感じていましたが急に寒くなりました。

インフルエンザの増加とともに、プール熱なる咽頭結膜炎が大人にも流行ってきているようです。

感染症対策を継続し、体のコントロールを上手にしてください。

さて、歯科の妊婦検診という制度があります。自治体によっても制度の在り方は違いがあるかもしれませんが、横浜市では母子手帳に無料歯科検診の券がついており、検診結果を記入する欄も設けられています。

普段から定期的に歯科検診やクリーニングを受けられている方は良いですが、積極的に使用しましょう。

 

よく、「妊娠出産すると赤ちゃんにカルシウムを取られてしまうから歯がボロボロになる」という話をする方がいますが、お母さんの歯のカルシウムが抜けてお腹の中の赤ちゃんに移行することはありません。icon_exclaim.gif

 

妊婦さんはホルモンバランスの変化などによって、口腔内の環境が悪くなりがちなのです。

 

体の免疫力の低下により歯肉の免疫力が低下し、また唾液の分泌量が低下することで乾燥したり汚れを洗い落とす能力の低下虫歯の原因となる酸を中和する能力も落ち、歯肉の腫れ出血、虫歯などが起こりやすくなります。

つわりの強い方は、吐き気によりブラッシングがきちんとできなかったり、食事の時間が不規則化や少量を頻繁に食べることにより口腔内が虫歯を発生させやすくなってしまいます。

つわりの際は、酸っぱいものを好んで食べるようになったり、胃酸が逆流して口腔内が酸性化することで虫歯のリスクが高まります。

 

 

book.gif虫歯や歯周病があるとその菌が体内に入り、37週未満での早産や新生児の体重が2500gに満たない低体重児出産などのリスクがあるとも言われています。

 

また、出産後しばらくは育児に追われ、赤ちゃんを預けることなど考えるとご自身の治療どころではなくなってしまうかもしれません。b-orooro.gif

 

赤ちゃんの口腔内には虫歯菌は存在しませんが、お母さんに虫歯があるとその唾液を介して感染しますから、周囲の大人は出産前に虫歯を治療しておくことが重要なのです。ga-n01.gif

 

そして、出産後は食器の共有や口移しで食べ物を与えるなど大人の唾液が赤ちゃんの口に入るようなことは注意が必要です。

 

 

つわりが落ち着いて安定期に入ってからの頃(4か月~6か月くらい)にでも歯科検診を受けられてください。nurse.gif

 

icon_idea.gif妊娠初期は流産の危険があるので緊急を要する治療以外は控え、後期は治療の椅子に仰向けでいることが苦痛だったり陣痛が起きても困りますから、妊娠中期が望ましいでしょう。

 

妊娠中に歯科検診を受けることは、お母さんご自身のためにも生まれてくる赤ちゃんのためにも大切です。

 

是非、歯科検診を受けましょう。

 

 

村田歯科医院  / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

 

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歯科検診の期間

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暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。厳しい暑さが続いていましたが、この秋の彼岸が来て涼しさがやってきました。

まだ、暑い日も出るかと思いますがだいぶ減りそうです。

増えてきた新型コロナウィルスの感染者も若干減ってきたようですが、インフルエンザの患者さんが増えているようですので秋冬に向かって継続して流行しそうなので感染対策には気を抜くことのないようにお過ごしください。

来院時は、マスクの着用をお願いいたします。

 

歯科検診を定期的に受けましょう

これまでのこのブログを見ていただくとわかると思いますが、再三にわたり言ってきました。

 

お口の中は何か悪くなった時に痛みや自覚症状が必ずあるわけではありません。むしろ無い場合の方が多いのです。

 

大人特に年齢が進むにつれ、虫歯にしても痛みが出にくくなり、気付いた時にはかなり進行していて詰める治療では済まなく、神経を取らねばならなかったり、抜かなければならない状態(抜歯)になっていたりということもあります。

歯周病では、もともと歯周病そのものが自覚症状の出にくい病気(サイレントディジーズ)であり、治療が遅れがちです。遅れれば遅れるほど治療はやはり抜歯に近づいてしまいます。

 

抜歯になれば、そこに歯を入れるためにブリッジだ 入れ歯(義歯)だ インプラントだなどと治療費も治療期間(通院期間)もかかり、場合によっては他の健康な歯をも何らか犠牲にすることにもなるかもしれません。kao04.gif

 

ご自身の歯をなるべく長く大事に使っていただき、いつまでも人工物ではなくご自身の歯でおいしく食べていただくために是非定期的な歯科検診を受けられてください。

 

歯科検診を受診する間隔は・・・

特に成人以降は学校での検診もなくなりますから、半年に1回は、年齢が進めば3か月に1回は受診をしましょう。

歯並びがあまりよくない方、歯石が着きやすい方、基礎疾患をお持ちの方は3か月ごとに、比較的口腔内清掃状態が良いかたは半年ごとで良いでしょう。

何かあった時に悪化させないうちに早期発見、早期治療です。bye03.gif

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

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歯に関する最新のニュース

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9月8日に報道された歯科に関わるニュースとして、京都大学発のベンチャー「トレジェムバイオファーマ」(京都市)のグループが歯を新たに生やすという「毛生え薬」ならぬ世界初の「歯生え薬」の実用化に取り組んでいるという記事がありました。

来年7月ごろからは、安全性を確認するための健康な成人での臨床試験(治験)を始めて令和12年ごろの実用化を目指すとのことです。

ちょっと驚きです。もうそこまで来ているのかという印象です。icon_eek.gif

 

これまでの再生医療として考えられているものは、自分の細胞を培養して自分の歯を再生し移植できないかというものや、歯髄細胞を培養しての再生医療でした。

歯髄細胞とは、虫歯などで歯が痛んだ時に「歯の神経を取りますよ」と言われる「神経」と称している部分のことで、歯の中心にある歯髄組織という幹細胞であり、これを培養して用いるものですが、すでに現段階でアルツハイマー、心不全、糖尿病、心筋梗塞など、歯とは関連のない病気には活用され始めていて、「歯髄バンク」も存在します。

 

今のところ、ヒトの歯の再生実験にはまだ成功してはいません。ただし、マウス実験では成功しており、ヒトの場合の再生実験も成功の可能性は高いようではあります。

 

冒頭の「歯生え薬」も平成30年に歯の数が少ないマウスに薬を投与し、歯を生やすことに成功したそうです。人間と同様に乳歯と永久歯があるフェレットでは、永久歯の内側から新たな歯が生えたそうです。

 

人間には生まれつき乳歯(第1生歯)と永久歯(第2生歯)のほかに「第3生歯」がありますが、昔の人は短命だったので永久歯までで間に合って、第3の歯の出番はありませんでした。book.gif

研究グループは第3の歯の芽の成長を抑制している犯人を特定(タンパク質「USAG-1」とほかのタンパク質との相互作用)し、この働きをなくす副作用も出ない抗体を発見しました。

 

令和7年からは生まれつき永久歯の数が少ない「先天性無歯症」の2~6歳の子供を対象とした治験を始める予定ということで、歯の芽の成長を狙って静脈注射にて薬を1度投与するというものです。

虫歯などで歯を失った成人の治療も視野に入れているそうです。(産経新聞などの報道より)

 

この実用化には、全身の健康にも大きな影響を及ぼす「歯」ですから期待大ですね。up.gif

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

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歯周病と全身疾患

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例年になく暑い日がまだまだ続きそうですが、熱中症に注意の上お過ごしください。

新型コロナウィルス感染予防のためマスク生活など続けてきたことで免疫力が弱っていて風邪などもひきやすくなっているようです。熱中症予防のためエアコンは使用された方が良いですが、適切な使用をしないと風邪をひくことがあります。私もひいてしまい、治りが悪く長引いています。お気を付けください。

 

歯周病と全身疾患との関係性は、最近特に言われるようになってきましたが、実はもうすでに紀元前にヒポクラテスが口腔内の状態の悪い歯を抜歯したところ関節炎が寛解したという2症例を報告しており、また1818年にも悪くなった歯の抜歯によって関節炎が軽快したという複数の症例が報告されていました。

 

1600年代に顕微鏡が発明され口腔細菌の存在が明らかになると、歯周病は最も罹患率の高い感染症であることもわかってきて、1891年口腔細菌が歯科疾患のみならず全身疾患にも影響があることが再認識されました。book.gif

 

 

血液中に細菌が存在する状態を「菌血症」それによって全身性に炎症が起きている状態を「敗血症」と言います。

心臓疾患の「感染性心内膜炎」の約半分は口腔細菌の菌血症が原因だそうです。

 

歯周病患者は、咀嚼やブラッシング、歯石の除去によって菌血症を起こす可能性が高いため、献血のパンフレットにも「3日以内に出血を伴う歯科治療(抜歯、歯石除去等)を受けた方」は献血できない旨の記述がある事をご存じの方もいるかと思います。

 

 

リウマチの患者さんの血液中の菌の組成と使用した歯ブラシの菌の組成を調べたところほぼ一致したことが今年報告され、口腔内細菌による菌血症がリウマチの発症と憎悪に関与していることが証明されました。

 

 

掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に膿みをもった小さな水ぶくれ(嚢胞)がくりかえしできる病気ですが、その合併症として骨関節炎が特に鎖骨前胸部に起こることがあります。この関節炎の約半数が歯性病巣が原因と言われています。

掌蹠膿疱症においては、歯科疾患の治療や口腔内のクリーニングは必須です。

この前胸部痛があった患者が、抜歯が必要な歯を抜歯したり歯周病を治療したことにより、およそ3週間で前胸部痛が消失し、6か月で前胸部の骨炎、9か月で皮疹が消失したとの報告もあります。icon_exclaim.gif

 

 

糖尿病との関連性はかなり以前から指摘がありましたが、特に2型の糖尿病は歯周病の治療によって血糖値の改善の可能性があります。

 

 

全身疾患・基礎疾患がある方はもちろん、そうでない方であっても定期的に歯科検診およびクリーニングを受けましょう。

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

 

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体の手術と口腔

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最近、横浜市民病院や横浜市立大学附属病院などから手術前の患者さんの口腔ケアの依頼が増えてきました。

 

これは、周術期等口腔機能管理といって、がんなどの治療を開始する前に歯科医師や歯科衛生士が、口腔内からの感染源を除去,あるいはコントロールすることです。これは、虫歯や歯周病のケアをすることで口腔内の健康を維持して手術に悪影響を及ぼさないようにするためのものです。

 

周術期」とは,「手術を中心に,入院前から術中・術後・退院後も含めて」という意味で,この一連の期間のことをさします。

 

周術期等口腔機能管理の対象となるのは、

がんなどにかかわる手術で、頭頸部領域,呼吸器領域,消化器領域などの悪性腫瘍の手術,心臓血管外科手術,人工股関節置換手術等の整形外科手術,臓器移植手術,造血幹細胞移植,脳卒中に対する手術等を受ける患者さん

がん等にかかわる放射線治療,化学療法もしくは緩和ケアを行っている(行う予定を含む)患者さん

 

 

入院中に口腔環境を良好に保つことで,術後肺炎,誤嚥性肺炎,感染性心内膜炎,口腔粘膜炎,薬剤関連顎骨壊死,放射線性顎骨骨髄炎といった合併症の発生を減少させられることが示されてきています。icon_exclaim.gif

 

また、周術期等の口腔管理をすることで手術後経口摂取までの日数が減少し,術後の早期回復・入院日数の減少にも繋がることが報告されています。icon_razz.gif

 

icon_idea.gif周術期等口腔機能管理を受ける患者さんは、術直後だけでなく生涯にわたってかかりつけ歯科医院で継続的な口腔機能管理を受けることは非常に有益なことです。

 

特に感染源となりうる歯周病のコントロールは、周術期等口腔機能管理を進める上では重要なポイントになります。

 

急な手術などで病院から依頼されても期間が短く十分なことができず、応急処置になってしまう場合もあります。その場合は、術後退院された時に適切な治療をすることにはなります。

 

できれば、こういった際に応急処置で済ませることが無いように体が健康な普段から歯科検診等を定期的に受けておくことが大事です。

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

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骨粗しょう症の薬と歯科治療

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nurse.gif今週は歯と口の健康週間です。早期治療と検診が重要です。

 

 

医科において骨粗しょう症に対する薬として様々なものが用いられていると思います。

 

骨粗しょう症に用いられる薬として以下のものがあります。

●カルシウム薬

●カルシウム吸収促進薬

●ヒト型抗RANKLモノクロナール抗体製剤

●女性ホルモン製剤

●選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

●カルシトニン製剤

ビスフォスフォネート製剤

●ヒト副甲状腺ホルモン

●ビタミンK2製剤

 

 

この中でビスフォスフォネート製剤の内服薬や注射薬を長期間使用されている場合に、病院または処方箋薬局にて説明があると思いますが、歯科治療において注意が必要です。

商品名としては、ダイドロネル・ボナロン・フォサマック・ベネット・アクトネル・リカルボン・ボノテオ・ボンビバ注などです。

これらは、骨の代謝を抑えることで骨からカルシウムが出ていくことを防いでいます。同時に新しい骨や歯肉などを作る機能も抑制されてしまいます。そこに感染が起こると治りにくくなり、骨が腐るということが起こります。一度骨壊死が起こると自然治癒が困難となったり、治癒に長期間かかったりするため外科手術による対応が必要となることもあります。

 

実際、このお薬を使用されている方は高齢者に多いと思います。

そのため歯科治療においては、抜歯が必要となるケースが多く出てきます。

 

この抜歯のような外科的観血的処置の際に、処置後に歯槽骨が腐骨化し壊死に至ってしまうことがあるので,多くの場合大学病院や総合病院の口腔外科にて処置をお願いするようになります。

 

その場合、医科との連携により骨粗しょう症薬の休薬(一時服用をやめる)していただくこともあります。

 

一般的に、4年以上使用されている場合、2か月の休薬が必要と言われています。

休薬した場合に骨折などのリスクが高まる可能性もありどちらを優先させるかとの問題も生じます。

 

ただし、適切に予防処置をとり術前術後の管理をすれば壊死の発症は抑えることができます。

 

骨粗しょう症の治療で薬を服用されている方や注射を受けている方は、歯科の治療前に必ず担当医にご相談ください。b-onegai.gif

 

また、骨粗しょう症の予防や治療のために骨吸収抑制剤を飲みはじめる前に、できれば抜歯など外科処置が必要な歯、将来的に予後不良となりそうな歯は早めに治療をしておくことが大切です。icon_exclaim.gif

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 一般歯科担当 岡田一記

 

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